管清工業株式会社(本社:東京世田谷区 代表:長谷川健司 以下、管清工業)は、一般社団法人自動認識システム協会(以下、自動認識システム協会)が主催する2022年度「第24回自動認識システム大賞」にて入選しましたのでお知らせいたします。
身近に潜む下水道管に起因する陥没やいっ水などの事故を未然に防止することを目的とし、2019年より下水道管路内の異常を検知する「ICタグ下水道管路異常監視システム」の開発を進めておりました。これまでは、事象が起こった箇所を「点」的に管理する事後対応がほとんどでしたが、ICタグとクラウドを利用する本方式により、膨大かつ広大な下水道管路網を常時監視し「面」的に管理することが可能になります。ICタグによる異常箇所・発生時刻の迅速な把握、無線通信による管内情報の集約は、現場作業の効率化や管理コスト削減に貢献でき、また、事故が減少することで社会的影響を低減できる公益性も兼ね備えています。

現在、現場での実証実験を進めています。

(左)監視装置を設置した実際の様子
(右)ICタグ・タグ発射装置の様子、ICタグ(ケース含む)は48mm×20mm×35mmのコンパクトサイズ


本システムを自動認識システム協会が主催する2022年度「第24回自動認識システム大賞」※1に応募したところ、RFIDタグ※2を用いた先進的な技術であることが評価され、入選いたしました。

※1自動認識システム大賞とは
自動認識技術やシステムの発展と普及・啓発を目的として、先進的かつその効果が極めて顕著な自動認識関連の技術やシステムを、一般社団法人日本自動認識システム協会が表彰するものです。
・公式HP:https://www.jaisa.or.jp/
・第24回自動認識システム大賞受賞作品一覧:https://www.jaisa.or.jp/award_history.php

※2RFIDタグとは
電磁波装置を介してタグ情報を読み取りできる、近距離無線の技術を用いたい電子タグのこと。ICタグとも言う。

▼【受賞内容】
受賞結果  :入選
申請テーマ :ICタグで下水道管路の異常を検知・通報
システム概要:
下水道管は、時に劣化等が原因で閉塞や道路陥没などの事故が発生しますが、道路下に埋設されていることから、そのほとんどは事象が地上に現れた後、住民等からの苦情通報により初めて露見します。また、下水道管は広範囲に網の目状に埋設されていることから、監視ポイントが膨大となり、水位計等による監視は非常に高額となり非現実的です。
本システムは、下水道管内に予め設置しておいたRFIDタグが、管内に生じた異常(水位、地震の揺れ)により自動放出され、下流側に設置した監視ゲート通過時にタグの情報を読み取り、異常の発生箇所と時刻を管理者にいち早く通報するもので、これまでにないRFIDタグを用いた新たな方式による下水道管内常時監視システムです。

(ICタグを利用した下水道管内監視システムイメージ)


※記載されている内容は発表時点のものです。最新の情報とは内容が異なっている場合がありますのでご了承願います。


■管清工業について

1962年設立。以来約60年にわたり、一貫して「管」(パイプ)の維持・管理を行い、半世紀にわたり日本の下水道インフラを支えてまいりました。下水道の管路網を専門的に管理、清掃することが当社の社名=管清工業の由来となっています。下水道点検・調査・清掃の分野で、上下水道施設の基盤維持管理を軸に、KPRO(R)、グランドビーバー、グランドスウィーパーなどの機材を自社で開発、事業展開し、下水道における問題解決を提供しています。管清工業は、“常に上下水道を使用するお客様の目線に立ち、300年継続する企業を目指す”を掲げ、未来へ向けて持続可能な社会の実現に貢献していきます。

社名:管清工業株式会社
代表者:代表取締役 長谷川 健司
本社所在地:東京都世田谷区上用賀1丁目7番3号
設立:1962年10月4日
事業:上下水道施設の維持管理業及びコンサルタントに関する事業
   上水・下水の給排水設備及び空調設備の設計、施工に関する事業 
HP URL:https://www.kansei-pipe.co.jp/

配信元企業:管清工業株式会社

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