ベシクタシュは25日、エバートンからイングランド代表MFデレ・アリ(26)を買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。

移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ベシクタシュは2023年1月1日までに買い取りオプションを行使した場合、600万ポンド(約9億7000万円)。2023年1月1日からレンタル期間終了までに同オプションを行使した場合、800万ポンド(約12億9000万円)を支払うことになるという。

10代の頃は“神童”として高い評価を受け、2015年夏に加入したトッテナムでは卓越したセンスとテクニックを武器に主力として活躍したデレ・アリ。しかし、近年は度重なる負傷や素行不良でパフォーマンスは低下する一方で、昨年就任したアントニオ・コンテ監督から構想外の扱いを受けると、今年1月にエバートンへ移籍した。

同胞であるフランク・ランパード監督の下でのキャリア再生が期待されたデレ・アリだが、ここでも信頼は掴めず。昨シーズン後半戦はプレミアリーグでの先発がわずか2試合にとどまると、今シーズンも開幕から2試合続けてベンチスタートになるなど、加入当初に期待されていた存在感は発揮できていなかった。

現時点ではカタールワールドカップ出場の可能性は限りなく低いが、26歳とキャリア立て直しは十分に可能。自身初の国外移籍で全盛期のパフォーマンスを取り戻せるか。

サムネイル画像