サウナ愛好家の楽しみを描くドラマ「サ道」(2019年ほか、テレビ東京ほか)などへの出演で知られる俳優・磯村勇斗が、サウナトーク番組「サバンナ高橋の、サウナ神さま」(隔週木曜夜9:25-9:54、TOKYO MX)の8月25日放送回で、サウナ好きのサバンナ・高橋茂雄と人生の“ととのった”瞬間=ターニングポイントについて対談。磯村との対談トークを終え「磯村さんはサウナ大好きなので、サウナ室での“熱熱”のトークがめっちゃ楽しかったです。また一緒にサウナに入りたいと思えるぐらい仲良くなれて良かったです」と感想をもらした高橋。「俳優さんになること、売れることはめっちゃ難しいことだと思うのですが、今回のトークで磯村さんが見せてくれるヒントはものすごく参考になると思うので、ぜひ見ていただきたいです」という、その中身とは。

【写真】磯村勇斗&高橋茂雄、サウナで裸の付き合い!

■「これだ!」中学時代に見つけた“夢”

磯村は2014年に俳優デビュー。翌年、「仮面ライダーゴースト」出演を機に人気を博し、「サ道」の“イケメン蒸し男”役をきっかけにサウナにドハマりしたという。プライベートでも週に3~4日はサウナに通う熱心ぶりで、この日も番組史上初の“収録前にサウナに入ったゲスト”となり、MCの高橋を驚かせた。

――高橋:今日は、サウナ界を代表する俳優さんに来ていただきました!出身はどこ?

磯村:僕は静岡県沼津市です。子どもの頃は目立ちたがり屋でしたね。小学校の卒業式、ステージに上がって将来の夢を語ってから卒業証書をもらうんですけど、僕はそこで「お笑い芸人さんになります」って言いました。中学生になると、それが“何かを自分で作りたい”という方向にシフトしていって、中学2年生の頃、5~6人で短編映画を作って出来上がったものをみんなの前で上映させてもらったんです。「これだ!」って思いました。

――高橋:その時の担当は何だったの?

磯村:主役とカメラマン、脚本、編集をやりました。

――高橋:北野武やん!

■「ようやく安心させられたのかなって」

親の希望もあって、地元静岡県内の高校に進学。そこでの経験が、俳優・磯村勇斗の“原点”となった。

磯村:地元にいながら芝居を学べる方法はないかということで劇団を調べて、その中の一つに電話して、「お芝居教えてください」って言って劇団に入ったんです。東京で文学座とか青年座とかで戦ってきた方々に(感情の入れ方を)台本から一行一行細かく「こうやって入れていくんだよ」って丁寧に教わって。それが今に活きているし、僕の原点ですね。

――高橋:なるほど。

磯村:大学中退してオーディションを受けまくったんですけど、あまりにも事務所の書類も落ちるし、芝居を学ぶべきだなと思って小劇場を2年間ぐらい転々とやってました。自分が主演の舞台を小劇場でやった時にちょうど今の事務所の人が見て声をかけてくれて、そこから始まった感じですね。「仮面ライダーゴースト」で初めてオーディションを勝ち抜いて。

――高橋:「仮面ライダーゴースト」が決まった時って、ご両親はどうだったの?

磯村:段ボールに「仮面ライダー受かった」って書いて、テレビ電話してる最中にそーっと出して(笑)。超喜んでくれましたね。ようやく少しは安心させられたのかなって。

――高橋:夢を追ってる若い子にアドバイスをお願いします!

磯村:僕、すごく口に出してたんですよね、「俳優になりたい」って。口に出すことによって、もちろん反対する人もいるけど、たまに協力してくれる人がいるので、その人の意見を聞いて乗っかる。それが、夢を追いかける時は大事なポイントになってくるかなと思います。

■奇跡の出会い…富良野サウナで出会ったものとは

――高橋:磯村くんといったらサウナというイメージがあるけど。

磯村:「サ道」のととのうシーンがあるというのを見た時に、“ととのう”っていう感覚を知らずに撮影に参加できないと思って。それまで水風呂に入れなかったんですけど、役作りとしてサウナ入って水風呂入って休憩して、ってやってみたら、1回目でととのう感覚を知ったんです。なんとなく「これか~」って。そこからです、サウナにハマってったのは。

――高橋:俳優としてどんどん忙しくなっていって、壁はありました?

磯村:ありますね、去年とかおととしかな、作品が重なって休みもなくて。映画・ドラマあわせて20本くらい…。精神的にも体もつらくなっちゃって。土に埋められてる感じですかね。

――高橋:一回一回の打席、毎回当てにいかなあかん

磯村:そうなんです。ヒット以上じゃなきゃいけないと思い込んでて。ピークで土に埋められた(感覚の)時に、数日お休みをいただいて、呼ばれるようにして北海道富良野にある白銀荘(温泉保養センター)のサウナに行って。ワンセットやってふわぁってなった時にぼーっと上を見てたんです。そしたら曇り空から太陽の光が差し込んで、聖母マリア様が出てきたんです。

――高橋:…そいつはヤバいぞ。光がホンマに聖母に見えたんや。

磯村:そうそう。その聖母マリア様を見て、体が軽くなったんです。ほんとに「サ道」でサウナに出会ってなかったらその期間どうしてたんだろうって怖くなったんです。そこからはちゃんと休みをもらえるように事務所とは話してますね。

ととのってないことは「部屋が荒れてる」

――高橋:俳優として今後の目標は?

磯村:俳優ってやっぱ続けることが大事なんですよね。続けることをがんばろうかなと。

――高橋:では最後に、ととのってないことを教えてください。

磯村:部屋が荒れちゃうんです。面倒くさがりで、もらったものとか買ったものを3~4日溜めちゃったりして…片づけがちょっとうまくいかないです。

――高橋:それは、現場で箱捨てて帰ろ。

磯村:なるほど!

――高橋:箱が一番邪魔やから、家帰った時に箱を開けるのがめんどくさくて置いてまうねん。まず箱から出して、モノだけ持って帰る。食べ物だった場合は自分が食べきれないモノはスタッフさんにも渡します。台本はどうしてるの?

磯村:台本は、捨てられないので実家に送ってます。段ボール箱1個分ぐらいたまったら実家に送る、ってやってるんですけど、めっちゃ親が怒ってます。

――高橋:台本置き場ちゃうねんってな(笑)。

サウナ俳優・磯村勇斗が「サウナの神さま」に登場!/ ※提供写真