プレミアリーグ第4節、サウサンプトンvsマンチェスター・ユナイテッドが27日にセント・メリーズ・スタジアムで行われ、アウェイのユナイテッドが0-1で勝利した。

ユナテッドは前節、守備陣の奮闘に攻撃陣の決定力に加え、チーム全体のハードワークが光る会心のパフォーマンスをみせ、リバプールとの開幕未勝利対決に2-1で勝利。開幕連敗をストップすると共にテン・ハグ新体制で待望の初白星を手にした。

その初勝利を追い風に連勝を目指す今節は、同じく前節レスター・シティを相手に初勝利を挙げたセインツとアウェイで対峙。オランダ指揮官リバプール戦と全く同じスタメンを採用し、注目のカゼミロはクリスティアーノ・ロナウドらと共にベンチスタートとなった。

共に今季初白星を手にしたことで、アグレッシブな形で試合に入る。アウェイのユナイテッドがボールを握って押し込む入りとなるが、サウサンプトンも集中した守備で攻撃を撥ね返しつつカウンターでチャンスを窺う。

以降、サウサンプトンがより相手ゴールに迫りながらも決定機まであと一歩という状況が続く中、先にチャンスを作ったのはユナイテッド。20分、ボックス手前右でマクトミネイが入れたクロスをゴール前のブルーノ・フェルナンデスが頭で折り返す。ゴール右で反応したエランガに絶好機も、ここはシュートをGKバズヌに見事な反応で阻まれる。さらに、こぼれ球にB・フェルナンデスエリクセンが詰めるが、いずれのシュートも相手守備陣の決死のブロックに阻止された。

この決定機をキッカケに一気に流れを引き寄せたいユナイテッドだったが、引き続きボールを握るものの、前線への効果的な配球は少なくラッシュフォード、エランガの存在感のなさが目立つ中、左サイドサンチョの個人技以外に攻め手を見いだせない。

一方、前半半ばを過ぎた辺りからカウンター以外に遅攻での崩しも増えてきたホームチームは、31分に右CKからファーでこぼれに反応したベラ=コチャプが最初の際どいシュートを放つと、以降は最前線のアダムスが良い形でボールを引き出して幾度もフィニッシュまで持ち込む。だが、最後の精度を欠いて先制点を奪うまでには至らなかった。

互いに攻撃面の停滞感が漂う中、試合はゴールレスで後半へ突入。立ち上がりは開始直後にマクトミネイが鋭い枠内シュートを放つなど、アウェイチームが優勢な入りを見せる。すると、55分には右サイドでエランガ、サンチョ、ダロトと細かな連携から低いクロスが上がると、タイミング良くボックス中央へ走り込んできたB・フェルナンデスが右足のインサイドを使った巧みなダイレクトシュートをゴール左下隅へ流し込んだ。

B・フェルナンデスの今季初ゴールで先制に成功したユナイテッドだが、ここからホームチームの攻撃に対して受け身の展開に。

早い時間帯の同点ゴールを目指すサウサンプトンは、ボールを完全に握って押し込む。66分にはボックス左でアダム・アームストロングが強引に左足で上げたクロスをゴール前のアリボがヘディングシュート。だが、これはGKデ・ヘアが見事な反応で阻止。さらに、こぼれ球をフリーのウォーカー=ピータースが頭で狙うが、枠の上に外れた。

以降も守勢が続くユナイテッドサンチョを下げてC・ロナウド、80分にはエランガを下げて注目のカゼミロをピッチに送り出し、痺れる状況でデビューさせる。一連の交代でカウンターを狙いつつ試合を落ち着かせることに成功した。

だが、最少得点差のまま試合は最終盤に突入すると、長身センターバックのリャンコを前線に投入し、決死のパワープレーを敢行するサウサンプトンが最後の粘りを見せる。セットプレーの流れから途中出場のマーラが豪快なオーバーヘッド、ダイレクトシュートと続けて決定的な場面に絡むが、ユナイテッドもゴール前に人数をかけた守備でこれを何とか撥ね返した。

この結果、内容面では大きな課題もカゼミロのデビュー戦を白星で飾ったユナイテッドは、今季初の連勝と共に昨季から続いていたアウェイ連敗を「7」でストップした。

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