プレミアリーグ第4節が27日に行われ、チェルシーとレスターが対戦した。
前節のリーズ戦で0－3とまさかの完敗を喫したチェルシーは、ここまで1勝1分1敗と波に乗り切れないシーズンを過ごしている。一方のレスターも開幕から1分2敗と勝ち星から見放されており、下位から抜け出すきっかけを掴むためには勝利が必要不可欠な一戦だ。チェルシーのスターティングメンバーにはリース・ジェームズ、メイソン・マウント、カイ・ハフェルツらが入り、レスターはジョニー・エヴァンス、ユーリ・ティーレマンス、ジェイミー・ヴァーディらが名を連ねた。
最初に仕掛けたのはチェルシー。11分、ペナルティエリア内で強引に仕掛けたルベン・ロフタス・チークがユーリ・ティーレマンスに倒され、チェルシーにPKが与えられる。しかし、一連のプレーで背後からスルーパスを引き出したハフェルツが、オフサイドポジションにいたことがVARによって発覚し、PKは取り消しに、
チェルシーは試合を優位に進めていたものの、28分にアクシデント。マルク・ククレジャのパスミスからレスターがカウンターを発動。抜け出そうとしたハーヴェイ・バーンズを倒したコナー・ギャラガーが、この日2枚目のイエローカードで退場処分となってしまった。
数的優位を得たレスターは34分、左コーナーキックからバーンズがヘディングシュート。ボールはバーに直撃した後、DFに当たってゴールへ。レスターが先制したかに思われたが、バーンズのGKエドゥアール・メンディに対するファウルを取られ、得点は認められず。対するチェルシーは42分にR・ジェームズがクロスバー直撃のシュートを放ったものの、ネットは揺らせず。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半に入ると遂に均衡が破れる。左サイド開いた位置でボールを受けたククレジャが中央へ送ると、パスを受けたスターリングはトラップから右足を振り抜く。狙い澄ました一撃がネットを揺らし、チェルシーが先手を取った。今夏チェルシーに加入したスターリングにとっては、嬉しい移籍後公式戦初ゴールとなっている。
50分にはカウンターの流れで左サイドを駆け上がったククレジャがファーサイドにクロスを送り、最後はスターリングがシュート。これは惜しくもポストに嫌われた。
レスターも徐々に前への圧力をかける中、63分にチェルシーが追加点を記録する。ボックス右寄りでボールを持ったハフェルツが縦のスペースへ送ると、駆け上がってきたリース・ジェームズは低くて速いクロスボールを選択。ファーサイドで待っていたスターリングが押し込み、リードを2点に広げた。
直後の65分にはレスターが敵のゴールキックをカットし、ショートカウンターを発動。ヴァーディとのワンツーでバーンズが抜け出し、縦への仕掛けから左足を振り抜く。前半から効果的な働きを見せていたバーンズがネットを揺らし、レスターが点差を縮めた。
その後は数的優位のレスターが怒涛の攻撃を見せるも、チェルシーは“守護神”のメンディを中心にゴールを許さない。86分には途中出場のアジョセ・ペレスが決定機を迎えるも、シュートはクロスバーを直撃。後半アディショナルタイムに入っても怒涛の攻撃を見せたものの、最後まで1点が遠かった。
試合はこのままタイムアップ。チェルシーは今季2度目の勝利を掴み取った一方、レスターは開幕から4戦勝ち星なしと苦しいスタートになってしまった。次節、チェルシーは30日に敵地でサウサンプトンと対戦する。レスターは9月1日にマンチェスター・Uをホームに迎える予定だ。
【得点者】
1－0 47分 ラヒーム・スターリング（チェルシー）
2－0 63分 ラヒーム・スターリング（チェルシー）
2－1 66分 ハーヴェイ・バーンズ（レスター）
【スターティングメンバー】
チェルシー（4－4－2）
GK：メンディ
DF：R・ジェームズ、T・シウヴァ、チャロバー、ククレジャ（90＋2分 チルウェル）
MF：ロフタス・チーク、ジョルジーニョ（75分 コヴァチッチ）、ギャラガー（28分 退場）、マウント（46分 アスピリクエタ）
FW：ハフェルツ、スターリング（75分 プリシッチ）
レスター（4－1－4－1）
GK：ウォード
DF：カスターニュ、アマーティ、エヴァンス、ジャスティン
MF：スマレ（55分 イヘアナチョ）、プラート（55分 A・ペレス）、ティーレマンス（89分 エンディディ）、デューズバリー・ホール、バーンズ
FW：ヴァーディ
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