セリエA第3節が27日に行われ、ユヴェントスローマが対戦した。

 開幕戦では3-0でサッスオーロを粉砕したものの、前節はサンプドリアとの一戦をスコアレスドローで終え、ユヴェントスは連勝スタートを逃していた。一方のローマは2試合連続の“ウノゼロ”で好スタートを飾っている。昨季限りでユヴェントスを退団し、今夏ローマに加入したパウロ・ディバラにとっては、早くも“古巣対戦”の機会が訪れることとなった。

 試合は開始早々の2分に動く。開始直後のプレーフアン・クアドラードが倒され、ユヴェントスがペナルティエリア手前の位置でフリーキックを獲得。キッカーを務めたドゥシャン・ヴラホヴィッチは左足でニアサイドを射抜き、ユヴェントスが幸先の良いスタートを切った。

 25分にはユヴェントスに絶好のチャンス。カウンターの流れでヴラホヴィッチが中央から持ち運び、右サイドのクアドラードへ展開する。ボールを受けたクアドラードはマイナスへの斜めパスを選択すると、マヌエル・ロカテッリはダイレクトでシュート。鋭い一撃がネットを揺らしたものの、VARでヴラホヴィッチのハンドが取られ、ゴールは取り消しとなった。以降はスコアは動かず、前半はユヴェントスの1点リードで終了する。

 後半に入るとローマが反撃を開始。69分、左コーナーキックがファーサイドに流れると、ディバラが体を倒して中央へ折り返す。最後はのタミー・アブラハムが頭で押し込み、ローマが試合を振り出しに戻した。ローマの“主砲”にとっては、嬉しい今季初ゴールとなっている。

 その後、ユヴェントスは26日加入が発表されたアルカディウシュ・ミリクをピッチに送り出し、攻撃の駒を増やしたものの、最後までスコアは動かず。試合はこのままタイムアップを迎えた。ユヴェントスは2試合連続の引き分けに。ローマは開幕3連勝こそ逃したものの、2勝1分と悪くないスタートを切ることとなった。

 次節、ユヴェントスはホーム連戦となり、31日にスペツィアと対戦する。一方、ローマは30日に昇格組のモンツァをホームに迎える予定だ。

【スコア】
ユヴェントス 1-1 ローマ

【得点者】
1-0 2分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス
1-1 69分 タミー・アブラハムローマ

スターティングメンバー
ユヴェントス(4-3-3)
GK:シュチェスニー
DF:デ・シリオ、ダニーロ、ブレーメル、A・サンドロ
MF:ミレッティ(77分 ミリク)、ロカテッリ(86分 ロヴェッラ)、ラビオ(58分 ザカリア)
FW:クアドラード(77分 マッケニー)、ヴラホヴィッチ(86分 キーン)、コスティッチ

ローマ(3-4-2-1)
GK:R・パトリシオ
DF:マンチーニ(46分 エル・シャーラウィ)、スモーリング、イバニェス
MF:カルスドルプ(62分 チェリク)、マティッチ、クリスタンテ、スピナッツォーラ(46分 ザレフスキ)
FW:ディバラ(77分 クンブラ)、ペッレグリーニ(90+3分 ボーヴェ)、アブラハム

古巣と対戦したディバラが、ヴラホヴィッチとユニフォーム交換 [写真]=Getty Images