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 日本では未だ血液型信仰が根強く、血液型で人を差別する「ブラハラ」が問題となっているが、アメリカでは占星術を信じる人の割合が高いことで知られており、やはりホロハラ(ホロスコープ・ハラスメント)があるようだ。

 先日、アメリカの女優、ヘザー・モリスは、ジェニファー・ロペスが、バックダンサーを募集していた時、乙女座の人に手を上げさせて、オーディションを受ける前に落とされたというエピソードを暴露し、話題となっている。

【画像】 ジェニファー・ロペスの仰天エピソード

 先日、テレビドラマ「グリー(Glee)」のブリトニー・ピアース役で、元ビヨンセのバック ダンサーであるアメリカ人女優、ヘザー・モリスが、ポッドキャスト番組『Just Sayin' With Justin Martindale』に出演し、歌手のジェニファー・ロペスについて驚くようなエピソードを暴露した。

 ロペスバックダンサーを募集していた時のこと。まる1日を費やした長いオーディションの後、会場にやってきたロペスはこう言ったという。

 「ありがとう、みんなお疲れさま。ところで、乙女座の人がいるなら、手を挙げてくれるかしら」

 ロペスは手を挙げたダンサーを確認すると、アシスタントに何やら耳打ちした。なんと乙女座ダンサーはここでみな、オーディションに落とされたのだ。

 ロペス自身はこれについて何も話しておらず、ただの噂にすぎない。

 だが噂がもし本当なら、彼女は単なる星座を根拠にして仕事のパートナーを選んでいるということになる。

星座で偏見を持たれてしまうケースは実際に存在する

 星座で人を判断する偏見やレッテル張りは中国にも存在する。

 2020年の中国人を対象にした研究によると、乙女座の就職希望者は、性格が悪いという印象があるため、人事担当者から敬遠される傾向にあることがわかったそうだ。

 これは面接に限った話ではない。中国には乙女座は性悪というイメージ(尊大、きつい、強迫観念がある、潔癖症)があるらしく、友人・恋人・配偶者としても避けられる傾向にあるのだという。

 同様の研究がアメリカ人を対象に行われているが、中国とはまた違った結果が得られている。

 アメリカ人の場合、中国人ほど星座で先入観を持つことは少ないそうだが、それでもかに座は印象が悪いようだ。

 これはおそらく、かに座が英語で「キャンサー(cancer)」、すなわち病気の「がん(cancer)」と同じ綴りであることが関係している可能性があるという。

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photo by Pixabay

星座は話題として楽しむもの、偏見を持つべきものではない

 なぜ一部の人たちは星座を気にするのだろうか? それはただ生まれた日で決まるもので、星占い以上の意味はない。

 先ほどの中国の研究では、乙女座の人が本当に仕事ができないのかどうか、3万7000人以上の労働者を対象に分析しているが、そのような証拠は得られていない。

 星座がその人の能力や特性を知る指標として、まったく意味がないことは明らかなのだ。

 だが楽しい話題にはなるかもしれない。星座は「コミュニケーションを図る上での、社会的な潤滑油」と研究グループは指摘する。

 コンサルタントメアリー・アバジャイ氏は、相手の知識度をはかる1つの手がかりにはなると語る。占星術をどのように認識し、偏った考えを持っていないか?などといった手がかりが得られるという。

 アメリカでは大きな転職をする前に占星術を参考にする人も多いそうだが、あくまでも参考程度にとどめるべきで、自分の意思にゆだねるべきだ。

 なので、星座で人を判断するようなことはやめよう。血液型もしかりだ。

 人間はとても複雑で、決められたパターンの中におさまるようにはできていないのだ。当たっているというならば、自分がそのパターンに寄せている場合だってあるかもだ。

References:Heather Morris Claims J.Lo Refused To Hire Virgos. Here’s The Real Truth About Astrology And Jobs – Horoscope Genius News / written by hiroching / edited by / parumo

 
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