ラ・リーガ第3節が28日に行われ、エスパニョールとレアル・マドリードが対戦した。

 開幕から2連勝と順調なスタートを切った王者レアル・マドリード。アウェイでの連戦が続くなか、今節は今シーズン初勝利を狙うエスパニョールの本拠地に乗り込んだ。カゼミーロがマンチェスター・Uへと去った中盤には、オーレリアン・チュアメニが3戦連続で先発入りしている。

 試合はエスパニョールがテンション高く臨んだものの、スコアを動かしたのはアウェイのレアルだった。12分、中盤からチュアメニがワンツーで自ら前進すると、ゴール前に走り込んだヴィニシウス・ジュニオールへスルーパス。これを冷静に右足で流し込み、ヴィニシウスの2試合連続ゴールでレアルが幸先よく先制する。

 その後もレアルは好調のヴィニシウスが追加点の好機を迎えるも、これは決めきれず。するとエスパニョールは43分、ホセルがミリトンを背負ったまま強引にシュート。一度はティボー・クルトワに弾かれるも、こぼれ球をボレーで叩き込み、かつてレアルプレーしたストライカーのゴールでエスパニョールが同点に追いつく。

 後半に入るとゲームはよりオープンな展開に。早めにルカ・モドリッチらを交代させる決断をしたレアルに対し、エスパニョールは59分にホセルがゴールに迫るも、ここはクルトワセーブにあう。一方のレアルも66分、トニ・クロースのシュートをベンゼマが触ってネットを揺らすも、これはオフサイドの判定でゴールとはならない。

 両チームが勝ち点3を目指し攻撃しあうエキサイティングな展開が続くと、終盤の88分に主役が違いを見せる。レアルは途中出場のロドリゴが左サイドでボールを持つと、ファーサイドへクロス。一瞬にしてマークを外したベンゼマがこれを押し込み、待望の勝ち越しゴールを奪った。

 さらにアディショナルタイムには、ダニ・セバージョスと接触したエスパニョールのGKベンジャミン・ルコントが退場に。DFレアンドロ・カブレラがゴールマウスに入ると、その直接FKをベンゼマが見事に仕留めてみせた。試合はそのままレアル・マドリードが3-1で逃げ切り、ヴィニシウスとベンゼマの2戦連続弾で開幕3連勝を達成した。

 次節、エスパニョールは9月4日にアウェイでアスレティック・ビルバオと、レアル・マドリードは同3日にホームでベティスと対戦する。

【スコア】
エスパニョール 1-3 レアル・マドリード

【得点者】
0-1 12分 ヴィニシウス・ジュニオールレアル・マドリード
1-1 43分 ホセル(エスパニョール)
1-2 88分 カリム・ベンゼマレアル・マドリード
1-3 90+10分 カリム・ベンゼマレアル・マドリード

決勝ゴールを決めたベンゼマ [写真]=Getty Images