セリエBのコモは29日、ウォルバーハンプトンから元イタリア代表FWパトリック・クトローネ(24)を獲得したことを発表した。契約は3年間となる。

ミランの下部組織出身で、デビュー当時は将来が嘱望されたクトローネ。2017年5月のトップチームデビューを経て、プロとして本格始動した翌2017-18シーズンは、セリエA28試合で10ゴール4アシストと活躍。しかし、18-19シーズンはリーグ戦34試合で3ゴール2アシストという乾いた成績に終わると、そのままウルブスへ完全移籍することになった。

しかし、プレミアリーグの水が合わなかったのか、ウルブスでも結果が出せずにいると、半年後にレンタルフィオレンティーナへ。シーズンを跨いで1年間再びイタリアプレーしたが、デビュー当時の輝きは失われたまま、残りのシーズンはバレンシア、昨季はエンポリへレンタルが続いた。

そしてこの度、完全移籍で新天地に選んだのはセリエBのコモ。元スペイン代表MFセスク・ファブレガスの加入で大きな話題となったが、クトローネにとっては故郷のクラブ。その充実感を語った。

「故郷のクラブを代表してプレーできることは、本当に光栄なことだ。コモは僕が育った場所であり、初めてボールを蹴った場所であり、家族や友人がいる場所なんだ」

「選手としてコモに帰ってこられるのは最高の喜びのひとつだ。だから交渉はすぐに済んだ。コモが興味を持ってくれていると耳にした瞬間、正しい移籍だと信じて疑わなかった」

「セリエBはとても難しいリーグだけど、僕たちは必ず結果を出せると確信しているよ。一戦一戦を大事にしながら、ハッピーエンドを迎えられるといいね」

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