カラスといえば、真っ黒な体と大きなくちばしをイメージする人が多いことだろう。以前ツイッター上では、北海道で撮影された「白いカラスらしき生物」が話題になっていたのをご存知だろうか。

【話題のツイート】神々しさすら感じる写真


■白い鳥を撮影した1枚

カラス

帰り道アルビノの白いカラスがいた… 鳩かと思ったけど、これカラスだよね…」とコメントを添え、道東エリアで撮影された写真を投稿したのは、『人と動物と自然』がテーマの写真と映像を撮る中道智大さん。そこには白い羽をはばたたかせながら、優雅に飛んでいるカラスらしき生物が収められている。

知っている人も多いだろうが、アルビノとは体の色素が生まれつき不足している状態のこと。そのため、肌や体毛などが白くなる場合が多いのだ。ちなみに人間の場合は、1万7,000人に1人の確率で生まれる。

カラス

もう1枚の写真では、カラス達と一緒に群れる姿も…。この光景を見るに白いカラスということで間違いないのではないか。


関連記事:カラス注意の看板、様子がおかしい… まさかの状況が「説得力ありすぎ」と話題に

■ネットでは驚きの声が続出

中道さんの投稿にネットでは、「これはすごいカッコいいなぁ」「白いのがいるんだね」「神の化身のような白いカラス…」といった具合に、驚く人からの声が続出。

他には、「ハシボソガラスっぽいですね。長く生き抜いてほしい」「アルビノはメラニン色素が全く作られないため目は血が透けて赤いです。このカラスは目が黒なのでアルビノではなく白変種です」など、有識者からのコメントも多く見られた。

■仕事を終えて自宅に戻る途中で発見

今回の投稿は、わずか数日で23万件を超えるいいねを獲得。撮影した経緯を聞いてみると、「仕事を終えて自宅に戻る途中で白い鳥がいるのが見えました。よくよく双眼鏡で見たらカラスみたいでしたので、まさかと思いカメラを向けました」と説明する中道さん。

当時の心境については、白いカラスの存在にとにかく驚いたという。そしてカメラマンとしての本能が働き、夢中でシャッターを切ったと話してくれた。


■群れのカラスからいじめを…

神々しさすら感じさせる白いカラスらしき生物だが、珍しい見た目のせいか群れのカラスからいじめを受けていたそうだ。

一部始終を見た中道さんは、「撮影してからしばらくすると、正面から大型トラックが来て群れのカラスが一斉に飛び立って行ったのですが…その際に他のカラスにアタックされていたり、電線に止まっている時には足を攻撃されていました。また、写真を見返すと少し羽が傷ついているようにも見えました」と語る。群れのカラスと同じ生活を送り、長く生きることを祈るばかりである。

・合わせて読みたい→カラス注意の看板、様子がおかしい… まさかの状況が「説得力ありすぎ」と話題に

(取材・文/Sirabee 編集部・小野田裕太

北海道で撮影された「白いカラス」らしき生物 その神々しい姿に衝撃走る…