チカラめし

「11年間ご利用いただきありがとうございました」──。28日、牛丼チェーン店「東京チカラめし」の新宿西口1号店が閉店した。これによりブランド名に入っていた東京都内の店舗がなくなることに。

ネット上では「店名が変更するのでは?」という声もあがっている。「東京」という二文字の文言は消えてしまうのか、本社に聞いてみると…。

【写真】本社が明かした閉店告知後の「反響」


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■日本では2店舗に

東京チカラめし

2011年に牛丼業界に水星のごとく現れた、東京チカラめし。従来の煮る牛丼ではなく、鉄板で焼いた「焼き牛丼」が売りのお店だ。その斬新な調理法と当時1杯290円という価格でサラリーマンから学生まで絶大な支持を集めた。

13年には130店舗近くまで急拡大したが、14年から撤退が相次ぎ、次々にお店が閉店。その後、海外にも出店したが、日本では東京の新宿西口1号店、千葉の新鎌ヶ谷店、関西の大阪日本橋店の全国3店舗のみで営業していた。

東京チカラめし

今回東京の店舗が閉店することになり、都内からチカラめしが姿を消すことになったのだ。


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■「店名もただのチカラめしになる?」

都内最後のお店が閉店したことに対して、ネット上ではファンから悲しみの声が多数あがっている。その中には、「東京から東京チカラめしが消滅するなら店名もただのチカラめしになるのかな」「東京から店舗が消えたら名前どうなるんだ」「大阪だと大阪チカラめしになるんか」など、店名の行方を気にしている人の声も見受けられる。

たしかに、看板にも「東京チカラめし」とでかでかと掲げられているだけに気になるところだ…。

■本社に問い合わせると…

東京チカラめし

今後、店名が変わる可能性はあるのだろうか。東京チカラめしの本社であるSANKO MARKETING FOODSに問い合わせたところ、「『東京チカラめし新宿西口1号店』の閉店に伴い、ブランドの名称変更は今のところありません。現在営業している千葉・大阪・海外店舗含め『東京チカラめし』の名称で営業していく予定です」とのことだった。

個人的には、残してほしかったのでちょっと安心した…。都内に住んでいる人の間では、東京で「復活」することを待ち望む声も多い。

今後都内に出店する可能性はあるのだろうか。「そういった出店希望のお声をいただけることに関しては大変ありがたいと感じています。現在、海外に3店舗出店しており、今後もアジア圏を中心に出店を検討しております。また、海外店舗のフラッグショップとなりえるような東京での再出店も現在検討しており、現在『東京チカラめし』のブランド力向上や商品開発などに力を入れているところです」(前出・SANKO MARKETING FOODS)。

再び都内にお店ができる可能性もあるということだ。


■閉店告知後の反響

東京最後のお店がピリオドを打つことへの反響は大きかったようだ。「閉店告知をした翌日から本当に多くのお客様にご来店いただき、ご来店いただいたお客様には感謝の気持ちしかございません。『東京チカラめし』に関しては、弊社オンラインショップ『ひとま』にて現在も販売中です。閉店に伴い多数のご注文をいただいております」(前出・SANKO MARKETING FOODS)。

たくさんの人に愛され、国内では大阪と千葉で営業を続ける東京チカラめし。もう一度、東京に戻ってくる日が来ることを期待したい。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

東京チカラめし、東京最後の店舗が閉店… 「店名変更」の可能性を本社に聞いた