『日本の面影』『怪談』などで知られるラフカディオ・ハーン1890年に松江の尋常中学校教師として赴任。そこで松江藩上士の家に生まれた、出雲の神々・武⼠の文化をもつセツと出会い、市井に流布する恐怖譚・説話に興味を持つ。⼆人の共同作業、異文化混交の中から芸術が生み出されるまでの物語をドラマチックに描く時代小説『ヘルンとセツ』(田渕久美子著 )がNHK出版より8月30日に発売されます。合わせて9月17日、小説の舞台となる松江で刊行記念イベントも開催します。
小泉八雲とセツ。2人の宿縁の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生んだ。

『ヘルンとセツ』

明治になり松江藩でも、武士たちはその身分、家禄を失った。小泉セツは幼いころは上士の娘として大切に育てられてきたが、住んでいた住まいを追い出され、働く意欲を失った父に代わって、縫物仕事や機織りで稼ぎ、糊口をしのいでいた。折しも日本に憧れ、来日したものの、原稿が採用されず、学校教師となったラフカディオ・ハーンが松江の尋常中学校に赴任する。縁あってセツはハーンの身の回りの世話をすることに。セツが語る民話にハーンが高い関心を示し、何度も繰り返し話すように頼む。こうして二人の共同作業が始まった……。


松江の史跡、名所を舞台に、尋常中学校教師として赴任した“ヘルン先生”ことラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)と、武⼠の娘・小泉セツの愛を育んだ物語です。
  • 目次
序章
第一章 お嬢
第⼆章 零落
第三章 アリシアとの別れ
第四章 鏡の池
第五章 運命の女性
第六章 セツの結婚
第七章 神々の国へ
第八章 盆踊り
第九章 武家の娘
第十章 ヘルン先生
第十一章 出雲大社
第十⼆章 すれ違い
第十三章 湖畔の家
第十四章 借金
第十五章 出逢い
第十六章 怪談
第十七章 ときめき
第十八章 誤解
第十九章 本当の気持ち
第⼆十章 ヘルンとセツ
第⼆十一章 旅立ち
  • 著者紹介
著者近影
田渕久美子(たぶち・くみこ)
島根県生まれ。脚本家・作家。主な脚本に、NHK連続テレビ小説さくら』(橋田壽賀子賞)、日本テレビ系『冬の運動会』(放送文化基金賞・テレビドラマ番組賞)、NHK大河ドラマ『篤姫』、『江 ~姫たちの戦国~』、NHK日台共同制作ドラマ『路(ルウ)~台湾エクスプレス』など。小説は、『江』上下巻、『美女と男子』、『おね』上下巻(以上、NHK出版)。
  • 『ヘルンとセツ』刊行記念イベント開催
大河ドラマ『篤姫』『江~姫たちの戦国』の脚本家、田渕久美子が満を持して描く『ヘルンとセツ』。著者・田淵久美子さんのトークショー&サイン会を開催いたします。

NHK出版『ヘルンとセツ』刊行記念 田渕久美子さん トークショー&サイン会
日時:2022年9月17日(土)14:00~15:30
場所:今井書店グループセンター店(〒690-0058 島根県松江市田和山町88/TEL:0852-20-8811)
定員:25名
※今井書店で『ヘルンとセツ』をご購入くださった方に、整理券をお配りします。
  • 商品情報
『ヘルンとセツ』田渕久美子
書名:『ヘルンとセツ』
著者:田渕久美子
出版社:NHK出版
発売日:2022年8月30日
定価:1,870円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:320ページ
ISBN:ISBN978-4-14-005728-5
URL⇒https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000057282022.html
Amazon⇒https://www.amazon.co.jp/dp/4140057289/
楽天ブックス⇒https://books.rakuten.co.jp/rb/17200996/

配信元企業:株式会社NHK出版

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