エバートンのフランク・ランパード監督は、今夏の移籍が噂されたU-21イングランド代表FWアンソニーゴードン(21)を売る気がないと語った。イギリスBBC』が伝えた。

今季から背番号「10」を背負い、将来的なイングランド代表での活躍も期待されているゴードン。攻撃陣を補強したいチェルシーは、5000万ポンド(約81億円)に加えて、ボーナスで1000万ポンド(約16億円)の条件をエバートンに提示したとされている。

ゴードン自身もチャンピオンズリーグ(CL)でのプレーを望み、カタールワールドカップ(W杯)のメンバー入りを目指す上でステップアップを希望。クラブとフランク・ランパード監督に移籍希望を伝えたとされていた。

一方で、エバートンはこの移籍に消極的。ニューカッスルトッテナムからのオファーも拒否し、チェルシーからの動きに対しても好意的には受け止めていなかった。

そのゴードンは、今季も好調。開幕から5試合連続でフル出場し、ブレントフォード戦、そして3日のリーズ・ユナイテッド戦と2試合連続ゴールを決めて見せている。

チームに欠かせないことを結果でも示しているゴードン。ランパード監督は、改めて売却する気がないとリーズ戦後に主張した。

「彼はあまりにも重要な選手であり、この2試合で価値を示したと思う」

「そして、(移籍市場が閉まるまで)あと2日しかないが、アンソニーをどうにかすることに何のメリットがある?それよりも大きな視点で見れば、彼は我々が育てた選手であり、彼とファンの間には親近感もある。その逆もまた然りだ」

「明らかに彼はトッププレーヤーであり、関心を持たれていた。それが、我々が彼を引き止めたいと切望する理由だ」

ゴードンの能力を高く評価し、他クラブが評価するように、自分たちも評価していると主張。売却する気は一切ないという態度をランパード監督は示した。残り2日、何も起こらないのか注目だ。

サムネイル画像