アメリカ在住のある女性が今月13日、Facebookに投稿した動画が大勢の涙を誘い話題を呼んでいる。動画には繁殖施設から保護したばかりの犬が、広い庭で楽しそうに駆け回る姿が映っていた。狭く自分のスペースも全くない劣悪な環境から救出され、自由で愛される生活を得たこの犬の姿には「私まで嬉しくなる」といったコメントが寄せられている。『The Dodo』などが伝えた。

ケンタッキー州にあるレキシントン動物愛護協会(Lexington Humane Society)は今月初旬、バージニア州の繁殖施設で飼育されていた約4000匹のビーグルを保護した。同繁殖施設は劣悪な環境であったことから米政府より営業停止命令を受け、レキシントン動物愛護協会が保護する流れとなった。

同協会が里親を探していたところにレキシントン在住のカレン・シュラーダーさん(Karen Shrader)が名乗り出て、今月11日にビーグルの“サミ(Sami)”を家族として迎え入れた。

カレンさんは「サミは私の家に来た当初はとても怯えていましたが、家族が過ごす居間に犬用ベッドを置くように主張していました。そしてそのベッドから数フィートの距離しか移動しようとしなかったのです」と当時のサミの様子を明かしており、酷い環境で育ってきたサミは人間に対してまだ完全に心を開けないようだった。

そしてカレンさんのもとに来てから3日目、サミは裏庭で生まれて初めて芝生に触れることになった。当時のリアクションをカレンさんが動画で捉えており、そこには無我夢中で広い庭をグルグルと駆け回るサミの姿が映っていた。これまで狭く酷い環境で繁殖のためだけに育てられていたサミにとって初めての芝生はとても刺激的だったようで、これまで感じることがなかった“楽しい”や“幸せ”といった感情を爆発させるかのように全力で広い庭を走り回っている。

「サミが犬らしくいられない酷い環境から抜け出し、自由に走り、遊び、そして人間の愛情を楽しんでいるのが分かり本当に心が温かくなりました。サミは私たち家族から愛情を受け、私たちに多くの喜びを与えてくれているのです」とカレンさんはサミとの生活を明かしている。

喜びを爆発させて庭を駆け回るサミの姿を捉えた動画をカレンさんが自身のFacebookアカウントに投稿すると、コメント欄には「なんて幸せそうなの」「酷い環境から救出されて本当に良かった」「素敵な瞬間だ」「この動画を見ていると私まで嬉しくなる」などといった声が相次いだ。

ちなみに過去にも虐待されて殺処分寸前だった犬が、愛情を受けて心を開いた瞬間を捉えた写真が大きな話題を呼んでいた。

画像は『The Dodo 2022年8月19日付「Rescue Beagle Has Most Joyful Reaction To Touching Grass For The Very First Time」(KAREN SHRADER)』『Karen Shrader 2022年8月13日付Facebook「This little girl is one of the 4,000 beagles who was in a Virginia breeding facility」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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