ノッティンガム・フォレストは9月1日フランス人DFロイク・バデとイングランド人FWジョシュ・ボウラーの加入を発表した。ボウラーは加入後レンタル移籍に出ることが決まっており、2022-23シーズンはギリシャ・スーパーリーグギリシャ1部)のオリンピアコスでプレーすることとなる。

 今夏に大型補強を敢行していたノッティンガム・フォレストが、最終的に21名の選手を獲得して“デッドラインデー”を終えることとなった。バデはレンヌから買い取りオプション付き、1年間のレンタル移籍という条件で加入。ボウラーチャンピオンシップのブラックプールから完全移籍で加入することが発表されている。

 バデは2000年4月11日生まれの現在22歳。母国のル・アーヴルでプロキャリアをスタートさせ、ランス、レンヌを渡り歩いてきた。昨季は公式戦21試合に出場して1ゴールを挙げている。一方、ボウラー1999年3月5日生まれの現在23歳。QPRの下部組織出身で、エヴァートンU-23チームやハル・シティでプレーした後、2021年夏にブラックプールへと完全移籍で加わった。昨季は公式戦45試合の出場で8ゴールをマーク。今季も既にチャンピオンシップで7試合に出場しており、2得点を記録していた。

 なお、イギリスメディア『BBC』によると、ノッティンガム・フォレストはチェルシーに所属しているベルギー代表FWミシー・バチュアイ獲得にも動いていたという。しかし、夏の移籍市場最終日に行われた取引では、期限までに書類の送付が間に合わず、破談という結末を迎えていたようだ。また、コートジボワール代表DFセルジュ・オーリエの獲得も合意に至っていることが報じられていたが、現時点で公式発表はされていない。オーリエは現在フリーエージェントとなっていることから移籍市場閉幕後も獲得が可能で、今後の動向に注目だ。

 今夏の移籍市場で、ノッティンガム・フォレストは現時点で21名の選手を迎え入れた。『BBC』によると、これまでのイギリスにおいて、夏の移籍市場で最も多く選手を獲得したクラブは、2000年夏のダンディー・ユナイテッド、2001年夏のリヴィングストン(ともにスコティッシュ・プレミアシップ)だという。当時、両クラブは19名の新戦力を獲得。今夏のノッティンガム・フォレストはこれらの“英国最多記録”を塗り替えることとなった。なお、プレミアリーグイングランド)に限定すると、2013年夏にクリスタル・パレスが17名の選手を獲得したケースが最多だという。

 21名のうち、コスタリカ代表MFブランドン・アギレラは母国のグアナカステカへ、韓国代表FWファン・ウィジョとボウラーはオリンピアコスへレンタル移籍に出ることが決まっており、合計18名の新戦力がトップチームに加わることとなる。プレミアリーグ開幕から5戦を終えて、ノッティンガム・フォレストは1勝1分3敗の成績に。ここから新戦力がフィットし、上の順位を狙えるチームに変貌を遂げるのか、注目が集まっている。

ボウラー(左)とバデ(右)の加入で新加入選手が21名に [写真]=Getty Images