続くDef Techのステージでは、まずサポートメンバーのREO MATSUMOTOがハンドパンをゆったりと鳴らし、独特の世界観へと誘う。観客の期待感が高まったところでDef Techが登場し、「Surf Me To The Ocean」で潮風を感じさせるような心地よいツインボーカルを響かせた。ウクレレを手にした2人が次に奏でたのは「High On Life」。シンセサウンドとウクレレの柔らかな音色が融合したサウンドでオーディエンスの体を揺らす。波の音がせせらいだあとにはDef Techが掲げる“Jawaiianスタイル”を感じさせる「Catch The Wave」を披露。観客がチルアウトしたところで、2人が顔を見合わせてアカペラで「My Way」を歌い始める。オーディエンスは待ち構えていたかのように一斉にハンズアップし、Shenはその光景に触発されたようにステージを降りて客席エリア付近まで足を運んで盛り上がりに拍車をかけた。2人は最後にゆったりとしたリズムの「おんがく♬MUSIC」を丁寧に歌い届け、深々とお辞儀をしてステージをあとにした。
AK-69はバンドメンバー、DJとともにクラブミュージックやヒップホップの魅力をステージから発信した。「Oh Lord」で観客を圧倒したのち、AK-69は「WANIMAの皆さん呼んでくれてありがとうございます。ワンオク(ONE OK ROCK)の前というプレッシャーもありますが……昔から人に無理って言われたことを成し遂げるのが大好きだった。WANIMAが地元熊本にこんなに人を集めたのもすごくない? そうやって成し遂げた人がなんて言われたか知ってる?」という言葉に続けて、「IRON HORSE -No Mark-」の「地方馬がダービーを制す」というリリックにつなげた。彼は「ロックとヒップホップの垣根壊そうよ」と呼びかけ、「A Hundred Bottles」ではハンドクラップやジャンプを巻き起こし、「Come Inside」ではハンズアップを促した。その後AK-69が自身の父親について書いた「Stronger」、“何回でもやり直せる“というメッセージが込められた「START IT AGAIN」などを披露してライブを終えた。
強い風が吹き付ける中、姿を見せたのはONE OK ROCK。冒頭でTaka(Vo)が「今日はWANIMAのためにやらせていただきます!」と叫び、スケール感のある「We are」を捧げる。その後ストレートなロックサウンドの「Wonder」「SaveYourself」と9月9日発売のニューアルバム「Luxury Disease」の収録曲を熱演。バンドの最新のモードを打ち出したところで、Takaは「夢が正夢になることってあるじゃないですか。俺は昨日それが起こっちゃって」と昨日3日公演にて、弟であるHiro(Vo)が所属するMY FIRST STORYとライブで初共演したことを回顧する。さらに「KENTA(WANIMA)が背中を押してくれたからできたことでさ。2日目だって奇跡起こしたいなと思うでしょ?」と含みを持たせた。するとステージにHiroが登場し、観客を熱狂させる。MY FIRST STORYの楽曲でコラボレーションした昨日と変わり、今度は「完全感覚Dreamer」を兄弟で歌唱。2人は至近距離で対峙しながらソウルフルに歌い上げた。
前日公演のアンコールではKENTAが祖母に向けて「Mom」を歌ったが、この日は漁師の祖父に向けて「1106」を歌唱。感動的なムードが広がる中、ラストナンバーの「ここから」では会場上空に花火が打ち上がる。出演アーティストが集った記念撮影中にはKENTAが「ご褒美のようなフェスにできました」と充足感に満ちた表情を浮かべ、「1CHANCE FESTIVAL 2022」は大団円を迎えた。
「1CHANCE FESTIVAL 2022」2022年9月4日 熊本県農業公園カントリーパーク セットリスト
01. Oh Lord 02. IRON HORSE -No Mark- 03. Only God Can Judge Me 04. It's On 05. Ding Ding Dong ~心の鐘~ 06. Bussin' 07. A Hundred Bottles 08. Come Inside / Kalassy Nikoff 09. Stronger 10. And I Love You So 11. START IT AGAIN 12. Flying B
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