本能に基づく迷い、いわゆる「煩悩」から脱し、自由になることを「解脱」と呼ぶ。日々厳しい修行を重ね、もうじき解脱に到達できるという徳の高い読者も多いことだろう。

しかし以前ツイッター上では、そうした努力を一瞬で無に帰す「世にも恐ろしいDAISO商品」が話題となっていたのだ…。

【話題のツイート】私もまだまだ修行が足りませんでした…


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■「やべえのは私の脳だった」

件の商品が注目を集めるきっかけとなったのは、「ゲーミング耳舐めOL」として活動中の浅瀬ゆうぎさん（日頃の活動については「YouTubeで耳を舐めて生活しております」とのこと）が投稿した一件のツイート。

こちらの投稿には「DAISOにやべえ玩具売ってると思ったけど、やべえのは私の脳だったってお話」とだけ綴られており、DAISO（ダイソー）店内で撮影したと思しき商品の写真が添えられている。

跳ねないボール

「跳ねないボール」という商品名が記されており、どうやら手品グッズのようなのだが…複数の残像を伴う球体が描かれたパッケージのデザインは、確かに「とある大人のおもちゃ」に酷似していたのだ。


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■煩悩勢とピュア勢で分かれる形に…

こちらの「心の汚れた人」にしか理解できないツイートは、投稿からわずか数日で6,000件以上ものRT、2.7万件以上の「いいね」を叩き出すほど大きな話題となっており、3万人近くものツイッター民が「解脱」を断念したことと思われる。

画像を見て何かを察したユーザーからは「ビーズやん…」「ワイの脳もヤバかった」「これは流石にパッケージが悪い（笑）」といった意味深なリプライが寄せられている一方、ピュアツイッター民からは「チョコボールにしか見えんかった」「何がヤバいのか誰か教えて！」など疑問の声が上がっており、その純粋な気持ちを生涯忘れてほしくないと願うばかりであった。

跳ねないボール

しかし、ツイート投稿主・浅瀬さんはこちらのパッケージをナニと見間違えたのだろうか…。同商品について調査を実施したところ、驚きの事実が明らかになったのだ。

■この出会い、もはや運命だろ…

今回のツイートに際し、浅瀬さんにコンタクトを取ったところ「えっ、これに対して何を語ればいいんですか…？」と大いにドン引きした様子であったが、記者が必死に情熱を伝えたところ、浅瀬さんも取材を快諾。発見時の様子について振り返ってくれたのだ。

所用があってある日、都内の某DAISO店舗を訪れた浅瀬さん。買い物を済ませたところ、目の端に奇怪な商品が映り、思わず立ち止まってしまったのだそう。

跳ねないボール

浅瀬さんは当時の心境について、「私は趣味で、普段からよくアダルトグッズショップ巡りをしているのですが、一瞬自分がそういうお店にいるんじゃないかと錯覚してしまい、思わずその商品を見直しました。ピンク色のパッケージ、黒茶色をした連なった球体、そして卑猥なカーブ…」と、非常に丁寧に振り返っており、聞いている最中で記者の脳が破壊されそうであった。

浅瀬さんは脊髄反射で同商品を「大人のおもちゃ」と断定したため、「跳ねないボール」という正体を知っても、「いやこれパッケージ作った人何も思わなかったの？」「そもそも上の人も何も感じなかったの？」「DAISO開発陣ってピュアな心の持ち主ばかりなの？」と、モヤモヤが押し寄せてきたそうだが、「最終的には冷静になって、私の頭がイカれてるだけだと正気を取り戻しました」とも振り返っており、アンガーマネジメントに長けた人物であることが伺える。


■DAISOさん、本当にすみません…

本来であればこうした商品が話題となった場合、DAISOを運営する大創産業の広報に「商品の詳細」や「パッケージ開発の経緯」について取材をするのが筋である。

過去には「どう見てもサイコパスすぎるキャンペーン商品」の紹介や「ヤクルト1000をしまうのに最適な入れ物」を教えてほしいといった無茶振りも「ええんやで」と快諾してくれた大創産業。

しかし、流石に今回ばかりは「超えちゃいけないライン考えろよ」と、真面目なトーンで怒られても不思議ではないため、企業取材を割愛する形に。

件の「跳ねないボール」は手品グッズコーナーにて展開されており、他にも「選んだカードを確実に当てる」「トランプが縮小して増える」といったマジック用の商品が確認できた。

跳ねないボール

なお、店内をざっと見た様子では「跳ねないボール」の「レベル4」が、最大難易度となっているようだ。商品の中身がどうなっているのかは伏せておくが、気になった人はぜひ件のボールを使用し、新しい手品を「開発」してみてほしい。

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（取材・文／Sirabee 編集部・秋山 はじめ）

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