業界向けソフトウェア開発を手掛ける南京聯迪信息系統(839790/北京)が9月2日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格は8.00元に対し、初値は同値の8.00元だった。終値は2.63%安の7.79元だった。

 同社は1999年に南京日恒信息系統有限公司として設立した民営企業で、16年に株式会社化して現社名となった。各業界のエンドユーザー、大型・中型情報システムインテグレーション企業に対し、業界の情報化ソリューションプラン、各業界アプリケーションソフトの設計、開発といった総合ソフトウェア開発情報技術サービスを提供するほか、ソフトウェア製品の販売、コンピューターシステムインテグレーションサービス、トレーニングサービスを提供する。ソフトウェア開発技術サービスが売上の90%前後を占めており、2021年12月期におけるソフトウェア開発サービスの提供先分野は、電力、交通、環境保護、水利などの公共事業が59.85%、金融業界が8.12%、自動車アフターサービス市場が11.05%、ニューリテーリングが8.50%となっている。また、ソフトウェア技術サービスは中国国内向けと日本向けが約50%ずつであり、日本向けではNTTドコモKDDIなどの大型通信事業者が顧客に含まれる。
 
 2021年12月期の売上高は2億3098万元(前期比1.99%増)、純利益は3029万元(同9.99%減)。22年1〜6月期の売上高は1億712万元(前年同期比10.51%増)、純利益は600万元(同11.76%減)。
 
 新規上場に伴い調達予定の2億786万元(約42億円)は、約34%の7100万元をアプリケーションソフトウェア納品システム・能力向上プロジェクトに、約28%の5739万元をデータミドルオフィス技術プラットフォーム研究開発プロジェクトに、約32%の6662万元を業務ネットワーク体系・情報化構築プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

【北京IPO】ソフトウェア開発サービスの南京聯迪信息系統、初値は公開価格と同値の8元