起承転結4コマで描く4コマ漫画とは違い、起承転結に余りをプラスした新ジャンル5コマ漫画を描く伊東(@ito_44_3)さん。コメダ珈琲に行ったことがない作者が妄想で描いたという作品のほか、全80本をお届けする。シュールな笑いがツボにハマり、ついつい読み進めてしまうこと間違いなしの5コマ漫画だ。

【漫画】コメダ珈琲のメニューがデカいのはそういう理由だったの?

■ボリューム感のあるメニュー開発の裏側を妄想したらバズった!

Twitterに投稿している中でも反響が大きかったのが、コメダ珈琲の厨房スタッフの話。厨房でアルバイトしている、という友人にあからさまに驚く女性。「ホールじゃなくて厨房!?」と驚いた理由は、「コメダ珈琲の厨房スタッフって、みんな3メートルくらいあるのかと思ってたから」と言う。

確かに、コメダ珈琲のメニューは見た目以上にボリュームがあり、ビッグサイズなのが特徴だ。しかし、「なんでだよ」と友人はツッコミ「バイトはマニュアル通りに作ってるだけなの!」返答する。

そうだよな、と読者が納得しかけたところで「3メートルくらいあるのは本社でメニューを開発してる人でしょ!」というオチに続く。「身長が大きいからメニューもデカいのか?」「違うはずなのに頭に残る」と、ありえないのに妙に納得させられた読者たちから反響が相次いだ。

■5コマ漫画にした理由は「笑いどころが複数作れる」から

こちらは、週休2日制についての作品。就活する高校生たちの会話だ。「週休2日制は2日休みの週が月に1回ある、という意味だから、週2日休みたい場合は『完全週休2日制』を探さないと」という。

「何、その罠!?」と、彼女は表記の方法に驚き、官僚になることを決意する。奇想天外な展開で、「完全週休2日制を週休2日制と呼び、今の週休2日制を不完全週休2日制と呼ぶ制度にする」と、ラストに続く。

読者からも「キレキレかと思いきや、斜め上をいく展開」とコメントがあり、読めないオチにクスリと笑ってしまう。そこで伊東さんになぜ4コマ漫画ではなく、5コマ漫画という手法を選んだのか?その理由を訊いてみた。

――いつ頃から5コマ漫画を描いているんですか?また、5コマ漫画にしようと思った理由を教えてください。

描き始めたのは、2013年頃からです。5コマにすると、笑いどころを複数作れるのでギャグが面白くなりやすい気がします。あと天丼という同じボケを繰り返す手法がやりやすくなります。

起承転結と決まりのある4コマ漫画ではラストにオチを持ってくるが、5コマ漫画は1コマ余る分、もう一つオチを持ってこられるというわけだ。

――4コマ漫画との違いや、5コマ漫画の描きにくさや描きやすさなどはありますか?

4コマ漫画は久しく描いてないので比較できませんが、5コマ漫画のほうが自分的には描きやすいと思います。

――ネタはどのように考えていますか?

机に座ってひたすら妄想してます。

――現在、80本と着実に作品を増やしていますね。今後の展開はありますか?

他の作業が落ち着いたら、毎日更新したいと思っています。

――バズった作品関係なく、お気に入りの作品があれば教えてください。

オタクな女の子が喋ってるネタは、考えてて楽しいので気に入ってます。

予想していなかった展開で読者を笑いに導く5コマ漫画。シュールな作品からツボにハマる作品まで幅広く楽しめる。

取材協力:伊東(@ito_44_3)

サイズが大きいって考えると、確かに?/画像提供:伊東(@ito_44_3)