3Dプリントソリューションの世界的リーダーであるMaterialiseは、複雑化するサプライチェーンでのデジタル部品のデータの機密性と完全性を保護を実現するソフトウェア開発を行うIdentify3D Inc.を買収しました。データのセキュリティとインテグリティに関するお客様の懸念に対応し、Materialise CO-AMは分散型生産のための最も安全なソフトウェアプラットフォームへと進化します。
Leuven（ベルギー） - 2022年9月7日。3Dプリントソリューションの世界的リーダーであるMaterialiseは、複雑化するサプライチェーンでのデジタル部品の暗号化、流通、追跡を実現するソフトウェア開発を行うIdentify3D Inc.を買収しました。データのセキュリティとインテグリティ（データの完全性）は、集中生産モデルから、お客様により近い複数のデジタル生産拠点へと移行し、設計および生産データを管理したいと考える企業にとって最重要事項となっています。Identify3D Inc.の買収により、Materialise CO-AMプラットフォームは、分散型生産のための最も安全なプラットフォームとなりました。
Identify3D Inc.の製品群は、デジタル部品を暗号化、流通、および追跡し、偽造を防止するとともに、不正や改ざんにより変更された部品、規格外、未認証の部品が物理的に市場に流れ込むことがないようにするものです。また、設計者と製造技術者は、デザインを特定の製造基準（指定された作業者、製造工程を管理するための装置の種類や材料など）と結び付け、オリジナルの製造仕様に合わせることができます。
Materialise CO-AMソフトウェアプラットフォームは、製造業者が3D造形プロセスの各工程計画、管理、最適化するためのあらゆるソフトウェアツールにクラウドベースでアクセスすることを可能にします。Identify3D Inc.の買収により、MaterialiseはCO-AMにさらなるセキュリティレイヤーの追加が可能となり、デジタルおよび分散型生産環境の一部として3Dプリント業務の拡張を検討しているメーカーにとって、最も堅牢で安全なソフトウェアプラットフォームとなりました。
分散型生産へのシフト
「未来の工場は、一カ所に集中するものではないと考えています」と、Materialise社CEOのFried Vancraenは語ります。「3Dプリントのようなスマートテクノロジーによって実現する未来の製造は、世界中に分散した複数のデジタル生産拠点で行われ、よりお客様の近くで行われるようになるでしょう。 しかし、これは、企業が設計と製造データの安全性を確保できて初めて可能になるものです。この買収により、メーカーはデジタル部品の流れを確保し、競争優位性を維持することができます」。
従来の中央集中型の生産モデルは、グローバルなサプライチェーンの問題、地政学的緊張、サステナビリティ―意識の高まりといった、システミックな衝撃に対して脆弱であることが分かっています。3D造形のようなスマートなデジタル技術は、顧客の近くに複数の小規模な製造拠点を置く方向にシフトすることを可能にします。しかし、独自の設計を保護したい企業にとって、設計ファイルやデジタル資産を産業界の企業やサプライヤー間で共有することは、データセキュリティについて新たな議論を引き起こすことになります。
同時に、3D造形部品の生産規模を数千から数百万に拡大する予定の製造業者は、生産場所に関係なく、すべての部品が同じ品質であることを保証したいと考えます。そのため、デジタルマニュファクチャリングを採用する企業にとって、データインテグリティー（データの完全性）も最重要課題となっています。
今回の買収により、Materialiseはデータのセキュリティとインテグリティに関するお客様の懸念に対応し、CO-AMを分散型生産のための最も安全なソフトウェアプラットフォームとすることが可能になりました。
デジタルマニュファクチャリングのための最も安全なソフトウェアプラットフォーム
Materialise CO-AMソフトウェアプラットフォームは、30年以上にわたる3D造形の経験を基に構築され、企業が3D造形プロセスをより効率的に管理できるよう支援します。複数のハードウェアテクノロジーと、Materialiseや他のソフトウェア開発者が提供する好みのツールに、クラウドベースでアクセスすることができます。CO-AMプラットフォームの中核には、すべての製造ツールと接続し、製造現場で何が起こっているかを追跡するデータレイクがあります。今後、CO-AM は、プロトタイプなどの設計データや独自の生産ノウハウの保全に懸念を持っているメーカーに、最も堅牢で安全なソフトウェアプラットフォームを提供します。
「デジタルサプライチェーンの中心は、設計から製造までの貴重なデータの移動です」と、Identify3D社のCo-founder兼CEOのJoe Inkenbrandt氏は述べています。「私たちの使命は、常にそのデータのセキュリティとインテグリティ対応することです。当社のソフトウェアをMaterialise CO-AMプラットフォームに統合することで、その潜在能力を完全に引き出し、業界ではかつてない方法でお客様にデータのセキュリティとコントロールを提供することができます」。
■プレスリリースはこちらから：https://www.materialise.com/ja/press-releases/acquisition-identify3d
■CO-AMソフトウェアプラットフォームについてはこちらから：https://www.materialise.com/ja/software/serial-manufacturing
■Materialise CEO、Fried Vancraenの最新ブログはこちらから：https://www.materialise.com/ja/blog/data-security-smart-manufacturing
マテリアライズについて
Materialiseは、30年にわたる3Dプリントの経験をさまざまなソフトウェアソリューションと3Dプリントサービスに反映させており、これらが一体となって3Dプリント業界の屋台骨となるバックボーンを形成しています。Materialiseのオープンで柔軟なソリューションにより、ヘルスケア、自動車、航空宇宙、アート、デザイン、消費財など、さまざまな業界のプレイヤーが、世界をより良く、より健康的な場所にすることを目的とした革新的な3Dプリントアプリケーションを構築することができます。ベルギーに本社を置き、世界中に支社を持つMaterialiseは、業界最大のソフトウェア開発者グループと、世界最大級の3Dプリント施設を兼ね備えています。Materialiseの詳細については、 www.materialise.com/jaをご覧ください。
Identify3Dについて
Identify3D Inc.は、デジタル製造スレッド全体を通してデータの機密性と完全性を保護する一連のソリューションにより、デジタル製造のリスクを軽減します。知的財産の保護、製造の再現性、トレーサビリティは、最初の設計から完成品に至るまで保証されています。Identify3Dは、デジタル製造プロセスの制御を強化し、複雑なサプライチェーンにおけるデジタル情報の完全性と信頼性を保証します。
将来の見通しに関する記述についての注意事項
本プレスリリースに記載されている、または本プレスリリースが言及している記述の一部は「将来の見通し」であり、1995年民事証券訴訟改革法のセーフハーバー条項に基づいて作成されています。これらの将来の見通しに関する記述には、買収により見込まれる利益、Materialiseの製品、顧客、市場に関する記述が含まれます。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースの時点における、仮定の下での経営陣の予想に基づいています。将来の見通しに関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、既知および未知のリスク、不確実性およびその他の要因を含んでおり、場合によってはMaterialiseの実際の結果が予想と大きく異なる可能性があることにご留意ください。Materialiseは、本プレスリリースの日付の時点での情報を提供しており、Materialiseが連邦証券法の下で以前開示した情報に関連する重要な進展を更新して開示する義務を負わない限り、新しい情報、将来の出来事、またはその他の結果として、本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述を更新するいかなる義務も負うものではありません。
配信元企業：マテリアライズジャパン株式会社
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