ヨーロッパリーグ(EL)のグループC第1節、ルドゴレツvsローマが8日に行われ、ホームのルドゴレツが2-1で勝利した。

昨季のヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)で初代王者に輝いたローマ。今季は2シーズン連続の欧州のトロフィー獲得を目指してブルガリア王者とのグループステージ初戦に臨んだ。

直近のセリエAウディネーゼ相手に屈辱の0-4の惨敗を喫したモウリーニョのチームは、GKを新天地デビューとなるスヴィラールに変更し、肩に軽傷を抱える主砲エイブラハムに代えてベロッティを起用した以外、ほぼ主力で臨んだ。

立ち上がりからボールを握って押し込むローマは、幾度か相手の際どいカウンターに晒されるものの、試合の主導権を掴む。ディバラを起点に流れの中でチャンスを窺うが、相手の粘りの守備に遭う。

決定機までなかなか持ち込めないフラストレーションが溜まる展開が続くローマだが、30分過ぎにはセットプレーから続けて決定機を創出。だが、ペッレグリーニのボレーシュートはGKの好守、マンチーニのヘディングシュートはポストを叩いた。

結局、ゴールレスで試合を折り返したアウェイチームは、後半も同じメンバーでスタート。開始直後にはディバラの縦パスにペッレグリーニが完璧なタイミングで抜け出すが、GKとの一対一でシュートを大きくふかしてしまう。

直近のウディネーゼ戦に続きゴールが遠いローマは、連戦による疲労やメンタル面のブレもあって、徐々に中盤や自陣でのミスが目立ってルドゴレツに付け入る隙を与えてしまう。それでも、GKスヴィラールのファインセーブや相手のフィニッシュの精度にも救われ、最低限のイーブンの状況を維持する。

その後、67分にはベロッティとチェリクを下げてショムロドフ、スピナッツォーラを同時投入するが、直後の72分にはぽっかりと空いたバイタルエリアに侵入したカウリーに全くプレッシャーをかけることができず。ボックス中央から左足のシュートを右隅に流し込まれ、まさかの先制点を奪われた。

これで追う展開となったアウェイチームは、疲労の見えた主力を下げてマディ・カマラと共にボーヴェ、ヴォルパートの若手をピッチに送り込む。

すると、この交代でようやく攻撃に躍動感が生まれたジャッロロッシは、80分過ぎに波状攻撃からマディ・カマラ、ペッレグリーニと決定機を創出。そして、86分には右サイド深くに抜け出したペッレグリーニからの浮き球の折り返しからショムロドフがコースを狙った冷静なヘディングシュートを決め切り、土壇場で追いつく。

だが、ここから一気に逆転まで持っていこうとした矢先の88分には、右サイドを崩されてボックス中央でボールを受けたノナトにDFイバニェスが付き切れず。右足のシュートをゴール左隅へ流し込まれた。

拙い試合運びで再び追う展開となったローマは試合最終盤に決死の猛攻を仕掛けたが、ショムロドフのシュート性のクロスに詰めたディバラはわずかにボールに届かず。この結果、ほぼ主力をピッチに送り込みながらも格下に敗れたローマは、今季初の公式戦連敗となった。

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