10日から11日にかけ、各地で2022-23 WEリーグカップ・グループステージ第4節の3試合が行われた。

ユアテックスタジアム仙台で行われたマイナビ仙台レディース vs ちふれASエルフェン埼玉は、壮絶な打ち合いとなった。

仙台は前半終了間際にモンテネグロ女子代表FWスラジャナ・ブラトヴィッチが加入後初ゴールとなるヘディングを決めてリードで折り返す。だが、埼玉も後半早々に河野朱里のクロスから佐久間未稀が頭で押し込み、同点とした。

追い付かれた仙台は56分に佐藤楓のクロスにニアで合わせた矢形海優のゴールで再びリードを奪うも、3分後にはU-20ワールドカップ(W杯)から帰還後初先発となった埼玉の吉田莉胡がジャンピングボレーを沈め、またも試合を振り出しに。

77分には佐藤の右足で三度前へ出た仙台だったが、埼玉はこぼれ球に詰めた唐橋万結が89分に意地の一撃を沈め、3-3でタイムアップ。

6チームで争われるグループAは、3試合を終えて三菱重工浦和レッズレディース、埼玉、AC長野パルセイロレディースが1勝2分けで上位に並ぶ混戦となっている。

AGFフィールドでは日テレ東京ヴェルディベレーザとINAC神戸レオネッサが火花を散らした。

なでしこジャパンFW植木理子の連続ゴールで、ベレーザが2点リードで前半を終えたが、後半はINACが反撃を仕掛ける。

62分に守屋都弥のヘディングで1点を返すと、ベレーザの逃げ切りかと思われた94分にようやく得点。加入後初出場となった山本摩也の右CKから田中美南が古巣のネットを揺らし、2-2で試合を終えている。

相模原ギオンスタジアムで行われたノジマステラ神奈川相模原 vs サンフレッチェ広島レジーナも終盤に複数のゴールが生まれた。

藤原加奈の2試合連続ミドルで84分に相模原が先制するも、広島は3分後に立花葉の粘りのゴールで追い付くと、追加タイム2分には左クロスに川島はるながハーフボレーで合わせて逆転に成功する。

川島の恩返し弾で広島が勝利目前かと思われたが、相模原はこのキックオフからCKをもぎ取ると、杉田亜未のキックが相手のオウンゴールを誘発。土壇場で試合を振り出しに戻し、勝ち点「1」を分け合うことに。両チームともに今季初勝利はお預けとなった。

グループBは5チームのため、試合数にばらつきはあるものの、A組と同じく1勝2分けでベレーザとINACが勝ち点「5」。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが1ポイント差で3位に付けている。

決勝戦は10月1日。各グループの首位チームが味の素フィールド西が丘で対戦する。

WEリーグカップ グループステージ 第4節
9月10日
グループB
日テレ東京ヴェルディベレーザ 2-2 INAC神戸レオネッサ
ノジマステラ神奈川相模原 2-2 サンフレッチェ広島レジーナ

9月11日
グループA
マイナビ仙台レディース 3-3 ちふれASエルフェン埼玉