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黒島結菜(25)がヒロイン・比嘉暢子を演じる『ちむどんどん』(NHK)。最終回まで3週間を切ったが、Twitterではハッシュタグ「ちむどんどん反省会」などで苦言を呈する声が後を絶たない。

直近の22週では、実家の養豚場で働く猪野清恵(佐津川愛美)のもとに別れた夫が現れ、暢子の兄・賢秀(竜星涼)に隠していた過去を知られてしまう。9月12日の放送回では、家を飛び出し東京のスナックで働き始めた清恵が、偶然にも暢子の店を訪れた。

「清恵は店で“試食”として食事を提供され、そのお礼として、たまたま持っていた実家の養豚場から仕入れた豚肉を差し出します。暢子たちは良質な豚肉を求めていたため、清恵からもらった豚肉をきっかけに物語が進みそうです。いっぽう、同じタイミングで賢秀も店に入ろうとし、それを比嘉兄妹の幼なじみの智(前田公輝)が阻止。“賢秀のドッキリ誕生日会の準備をしている”と嘘をつき、賢秀を店から遠ざけました。しかし最後には、清恵と賢秀が鉢合わせしまったのです」(テレビ誌ライター)

偶然に偶然が重なった展開に、Twitterでは「都合良すぎ」と突っ込みが続出する事態に。

《いくらなんでも今日の回は酷すぎないか。過去一都合が良すぎて置いてけぼり》
《清恵さん、いつの間に自分の家の豚を手に入れた? しかも皮付きの豚肉よ 近くに仕入れ先があるの? 何でもかんでも都合良すぎ》
《ドラマだから飲み込んで下さい。家出した清恵がたまたま近くの飲み屋街で暮らしてて、豚肉を買った帰りにたまたま「ちむどんどん」に入って、たまたまそこへ賢秀も来て店に入ろうとしたところをたまたま来た智が止めたってこと。抱えきれないほどの「たまたま」ラッシュ》

■「朝ドラ」の陰で脚光を浴びる「夜ドラ」

歴代朝ドラにはなかった“異例”ともいえる批判が目立つ「ちむどんどん」。そんななか、同局の深夜帯に放送される15分ドラマ「夜ドラ」が人気急上昇中のようだ。

「今年4月から始まったドラマ枠で、月〜木の22時45分から放送されます。『ハラハラドキドキ、笑って泣ける新シリーズ』として、オリジナル作だけでなく原作のドラマ化も。7月には星新一さんの『ショートショート』がドラマ化され話題を呼び、第2弾も予定されています」(NHK関係者)

現在放送されているのは、兵庫・尼崎を舞台とした仁村紗和(27)主演の『あなたのブツが、ここに』。’20年4月以降、繰り返される緊急事態宣言に伴って職を失ったシングルマザーのキャバ嬢が運送業に飛び込む物語だ。

Twitterでは朝ドラと比較する声も少なくなく、こんな声が上がっている。

《最近朝ドラから夜ドラに乗り換えました》
朝ドラよりも夜ドラの方が面白い 演技や演出がリアル ちむどんどんより面白いしリアリティ》
《あなブツには比較してごめんなさいって思うけど…最近毎日朝ドラの無理矢理な展開に、これはそういうドラマなんだ…と諦めてまるまる受け入れようとしてきたけど、あなブツ見てると、いいドラマってこういう事だよね…とつくづく思い知らされてる 話も演者もよいっ》

「本ドラマは仁村さんはじめ、朝ドラ第103作目『おちょやん』に登場した毎田暖乃ちゃん(10)や海原はるかさん(74)が出演しています。さらにトータス松本(55)さんがボーカルを務めるウルフルズの楽曲が主題歌。仁村さんは宅配ドライバーを演じるため、普通自動車免許を最短の17日間で取得するといった努力もしたそうです。

コロナ禍でも人に寄り添おうとするヒロインの人情味あふれる姿に、感情移入する視聴者が続出しています。朝の視聴習慣として定着している朝ドラは、ヒロインに共感することが醍醐味。これまで『ちむどん』は粗いストーリー展開や演出に批判の声が相次いでいました。同じ15分放送なだけに、一貫したストーリー展開を見せる『あなブツ』と比較されてしまうのでしょう」(前出・テレビ誌ライター)