馬

競走馬を美少女キャラクターに擬人化した、スマートフォン向けゲームアプリ『ウマ娘 プリティダービー』(以後、ウマ娘)。12日に新たな育成ウマ娘の「ユキノビジン」が実装され、トレンド入りをはたした。

そんな中ツイッター上では、ユキノビジンにまつわるドラマのような話に注目が集まっていたのをご存知だろうか。


■女性ファンから人気だった

ユキノビジン1992年岩手競馬盛岡競馬場でデビューし、93年にJRAに移籍する。初戦のクロッカスステークス(OP・1,600m)は9番人気と評価は低かったものの、3馬身差の快勝。続く桜花賞(G1・1,600m)と優駿牝馬(G1・2,400m)で2着に入り、世代上位の馬となった。

実力もさることながら、美しい栗毛の馬体に白い馬装、かわいらしい名前が女性ファンの心に響き、アイドル的な人気を誇っていた馬として有名である。


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■注目を集めたドラマみたいな話

注目を集めた「ドラマのような話」は、ユキノビジンの担当厩務員はユキノビジンが活躍したことで知り合った女性と結婚し、娘に「優希乃」と名付けたという主旨のツイートから始まった。

これに対し、タレントの優希乃さんは、「実話です! ユキノビジンの追っかけをしていた母がユキノビジンに会いに行った時に、厩務員だった父が母に一目惚れをし、結婚して生まれたのが私です 」と投稿したところ、わずか1日で6.4万件のいいねを獲得。

ネット上では、「事実は小説より奇なり、とはまさにこのことですね」「すごいご縁」「完璧な流れだ…」といった具合に、驚く人からのコメントが続出。そこで記者は、優希乃さんに詳しい話を聞いてみることに…。

■優希乃という名前が誇らしい

優希乃さんが両親の馴れ初めを知ったのは幼少期。2人の結婚記念日がユキノビジンの誕生日である3月10日で、毎年その日にお祝いをしているという。

自らの名前の由来は、「小さい頃、母に叱られる時に『ユキノという冠名を名乗る資格はない!』と言われて、事実を知りました。そこからは名に恥じぬよう、行動を改めましたね(笑)。心境としては、厩務員だった父と馬好きの母から生まれた影響もあり、馬と触れ合うのが当たり前で馬が大好きなので、優希乃という名前をもらえたことが誇らしく、とてもうれしいです」とのこと。

ユキノビジンとの思い出については、「仕事人間だった父が定年退職した年に、家族3人で久しぶりにユキノビジンに会いに行きました。父が『ユキー!』と呼ぶや否や、擦り寄って来て甘える姿を見ました。引退から20年が経過しても忘れないで触れ合う姿を目の当たりにして、父をさらに尊敬しましたね」と語ってくれた。


■地方競馬の魅力とは…

現在は、タレントとして活躍する優希乃さん。地方競馬アンバサダーに選ばれ、毎週のように佐賀競馬のYou Tubeチャンネルの生配信に出演している。

取材の最後、地方競馬の魅力を聞いてみると、「ユキノビジン岩手競馬出身だったり、日本全国には競馬場がたくさんあります。私は素敵なご縁で現地に行かせていただき、それぞれの陣営の方が馬に愛を注いで育てたり、運営したりしている姿を見て感銘を受けました。地方競馬にはおいしい食べ物がたくさんあったり、地元の方々の温かさも魅力です」と熱く話す。

ちなみに推している馬は、今年の九州ダービーを制したイカニカンや佐賀の重賞馬・ロトヴィグラス、104戦走っているキナコだという。

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(取材・文/Sirabee 編集部・小野田裕太

ウマ娘に実装されたユキノビジン 競馬ファンも驚きの「ドラマみたいな話」が話題