チャンピオンズリーグ(CL)・グループC第2節が13日に行われ、バイエルンドイツ)とバルセロナスペイン)が対戦した。

 バイエルンは7日に行われたグループ開幕節でインテルイタリア)と対戦。終始試合の主導権を握りながら、レロイ・サネが2ゴールに絡む活躍を見せ、2-0と敵地で完勝した。一方のバルセロナも、ホームでヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)相手に5-1と大勝。ロベルト・レヴァンドフスキハットトリックを記録し、圧巻のゴールショーを披露していた。

 バイエルンバルセロナは昨季のCLでもグループステージで同居。当時はホーム、アウェイともにバイエルンが3-0と完勝していた。バルセロナにとっては“リベンジ”を狙う一戦だ。バイエルンスターティングメンバーにはマヌエル・ノイアートーマス・ミュラーサディオ・マネらが並んだ。一方、バルセロナセルヒオ・ブスケツ、ガビ、ハフィーニャらがスタメン入り。マルコス・アロンソは加入後の公式戦で初の先発出場となり、ロベルト・レヴァンドフスキにとってはバイエルンから加入後初の“古巣対戦”となっている。

 試合は序盤から両チームともにフルスロットルで相手ゴールに襲いかかる。最初にチャンスを作ったのはバルセロナ。9分、ペナルティエリア右の深い位置に侵入したハフィーニャがマイナスに折り返すと、ボールを受けたガビは相手DFを引きつけて横へ繋ぐ。最後はガビが相手DFをかわしてフィニッシュまで持ち込むも、GKノイアーのファインセーブに防がれた。

 18分にもバルセロナにチャンス。デンベレがドリブルで持ち運んで左サイドに展開すると、ペドリダイレクトで低いクロスボールを送る。ペナルティエリア内に走り込んだレヴァンドフスキはワントラップから右足で狙うも、シュートはクロスバーを超えてしまった。20分にはM・アロンソのクロスボールからレヴァンドフスキがヘディングシュートを放つも、再びGKノイアーが立ちはだかる。

 対するバイエルンは30分、右サイドでドリブルを仕掛けたサネが、相手DFのタイミングを外してカットイン。マイナスへの落としからザビツァーが右足を振り抜くも、シュートは枠を捉えきれない。前半は互いにゴールネットを揺らせず、スコアレスでハーフタイムに突入した。

 後半に入ると遂に均衡が破れる。50分、左コーナーキックからリュカエルナンデスがヘディングシュートを叩き込み、バイエルンが先手を取った。続く54分にはバイエルンが追加点を奪取。右サイドで細かくパスを繋ぎ、スペースでボールを受けたジャマル・ムシアラがターンから中央へ持ち運ぶ。スルーパスを回収したサネがスピードに乗り、相手DFを寄せ付けずに右足で流し込んだ。

 2点ビハインドとなったバルセロナは62分にビッグチャンスを迎える。ペナルティエリア手前の左角でボールを受けたペドリが、細かいタッチで相手DFをかわしてカットインレヴァンドフスキとのワンツーで抜け出すと、飛び出してきたノイアーを見てループシュートを放つ。見事なフィニッシュだったものの、シュートはポストに嫌われた。

 その後もバルセロナは幾度となく相手ゴールに迫ったものの、バイエルンも集中力を切らさずに得点を与えない。試合はこのままタイムアップ。バイエルンがCLでのバルセロナ戦5連勝を遂げ、グループステージ連勝スタートを飾った。

 次節は10月4日に行われ、バイエルンはホームにヴィクトリア・プルゼニを迎える。一方、バルセロナは敵地でインテルと対戦予定だ。

【スコア】
バイエルン 2-0 バルセロナ

【得点者】
1-0 50分 リュカエルナンデスバイエルン
2-0 54分 レロイ・サネ(バイエルン

スターティングメンバー
バイエルン(4-4-1-1)
GKノイアー
DF:パヴァール(21分 マズラウィ)、ウパメカノ、L・エルナンデス、A・デイヴィス
MF:キミッヒ、ザビツァー(46分 ゴレツカ)、サネ(80分 テル)、マネ(69分 ニャブリ)
FW:ムシアラ(80分 フラーフェンベルフ)、ミュラー

バルセロナ(4-3-3)
GK:テア・シュテーゲン
DF:クンデ、アラウホ、クリステンセン(69分 E・ガルシア)、M・アロンソ
MFブスケツ(80分 ケシエ)、ガビ(61分 デ・ヨング)、ペドリ
FW:ハフィーニャ(61分 F・トーレス)、レヴァンドフスキ、デンベレ(80分 ファティ)

バイエルンがバルセロナと対戦した [写真]=Getty Images