香川照之

「あなたに罰を与えるのは僕なんですよ。だから、まだ死ぬな」。竹内涼真が鬼気迫る表情を浮かべながら電話する──。15日に放送されるドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)の予告映像の一幕だ。

ドラマはクライマックスを迎え、ますます盛り上がりを見せているが原作ファンは「ラスト」を心配していて…。


■韓国ドラマのリメイク

『六本木クラス』は、2020年に大ヒットした韓国ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』のリメイク作品。主人公は国内最大の外食企業の御曹司とのトラブルと、その父親の不当な圧力によって服役することになる。

出所後、東京・六本木で成功し、自分の人生を狂わせた外食企業の会長に復讐する様子を描いた物語だ。主人公を竹内が演じ、「敵役」となる会長役を香川照之が務める。

香川は8月24日と31日の『週刊新潮』で過去の「性加害」について報じられた。度重なる報道を受けて、彼が出演していたテレビの降板やが続々と決定。だが、『六本木クラス』は変わらず収録・放送を継続している。


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■予告映像に変化

ドラマ内では、竹内の前に立ちはだかる「最後の敵」として君臨し続けている香川。だが、報道が加熱する中でちょっとした変化も出ている。

原作・今回のドラマ共に大ファンで毎週欠かさず『六本木クラス』を視聴しているという30代女性が語る。「9月8日テレビ朝日の公式You Tubeチャンネルに15日放送の11話の予告映像がアップされました。そこに香川さんが映っていなかったんです。物語はいよいよ竹内さんとの最終対決なので、香川さんの出番はあるはずです。それ以前の次回予告では、香川さんがほぼ毎回映っていたので驚きましたよ」(30代女性)。

■原作ファンが抱く「不安」

「出演シーン」がカットされたことで、前出の30代女性は不安をにじませる。「ラストシーンにも影響がないか心配です。この物語は、第1話で香川さん演じる会長が竹内さんに対して『私に土下座して謝りなさい』と口にするなど、”土下座”という伏線が張られています。原作の終盤ではこの伏線が回収され、香川さんが竹内さんに土下座するかが一つの鍵になります。ただ、今世間で色々騒がれていることを受けて、そうした行動を取らない可能性もあるのではないかと勘ぐってしまいます」(30代女性)。

つまり、今回の件を受けて「ラスト」が原作と変わらないか心配しているというわけだ。原作ファンにとって、見応えのあるシーンなのだろう。


■香川の「代名詞」

香川は2013年のドラマ『半沢直樹』(TBS系)で、堺雅人演じる主人公の前で苦悶の表情を浮かべながら跪く姿を見事に演じ、多くの人に衝撃を与えた。『六本木クラス』でも、放送開始当初から「土下座」というワードが飛び出したことでネット上で大いに盛り上がっていた。

果たして、最終回で香川は竹内の前で土下座するのか──。今後の展開が注目される。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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