ヤクルトの若き主砲、村上宗隆内野手(22)の快進撃が止まらない。

 13日には王貞治氏に並ぶ日本選手最多となる55号をマーク。歴代1位の13年にバレンティンが記録した60本まであと5本に迫っている。

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 チームも2年連続Vに向け、最後の追い込みに入っているが、頼れる主砲の一振りに日本全国から注目が高まっている。

 今季は日本記録となる5打席連続本塁打など、まさに歴史的なシーズンを送っている村上。どこまで進化していくのかと、今やメジャー球団も注目の存在となっているが、早くも水面下で話題を集めているのは村上の年俸にもある。

 「これだけ歴史的なシーズンを送るとなれば、果たしてどれだけ年俸がアップするのかと話題になっています。球団史上初の日本一連覇となれば、さらにお祭りムードも加速する。明るい話題ということで大判ぶるまいが期待されています」(放送関係者)

 昨年は高卒5年目野手で史上最高額となる2・2億円(年俸は推定)で契約更改を行ったが、どこまで年俸アップを果たせるかが水面下で話題を呼んでいるというのだ。

 一方で球団全体の予算というものもある。注目選手にお金を出すとなれば、その陰で「泣く選手」の存在も出てくる。

 「ヤクルトはただでさえ、最近複数年契約を結んでいる選手が多い。本来であれば、2年連続リーグ優勝となれば、多くの選手がその恩恵を受けそうですが、今季は村上の活躍が突出しているとあって、ほかの選手に関しては査定が厳しくなる可能性もある」(同)

 チームの野手では山田が21年シーズンから7年総額40億円の大型契約を結び、昨季日本シリーズMVPも獲得した正捕手の中村も今季から3年総額6億円、ベテランの青木も来季までの複数年契約を残す。投手では小川も21年シーズンから4年総額7億5000万円の契約を結んでいるとあって、球団の「台所」は決して楽ではないと見られている。

 あおりを食う可能性がある選手としては「リードオフマンの塩見、ショートのレギュラーを獲得した長岡、山崎などが昇給幅が抑えられるのではないか」という声も上がる。

 昨年Vの立役者となった塩見は今季ここまで116試合に出場し、打率・279、16本塁打、53打点。シーズン途中には新型コロナ陽性判定を受け一時離脱、調子を落とした時期もあったとあって、オフの契約更改の内容に注目が高まっている。

 優勝マジックは「10」となり、最短20日にも2年連続のリーグ優勝が決まるとあってラストスパートに入ったヤクルト。村上の歴史的なシーズンに注目が集まる一方で、ほかの選手の奮闘にも目を向けたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

燕・村上 歴史的シーズンの裏で「泣く選手」とは