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大塚愛アニバーサリーバースデーライブ「LOVE IS BORN ~19th Anniversary 2022~」が9月11日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で開催された。

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「LOVE IS BORN」はデビュー日が9月10日、誕生日が9月9日の大塚が毎年9月に行っている恒例ライブ。今年は3年ぶり、8回目の日比谷公園大音楽堂での開催となった。定刻になりバンドメンバーの山口寛雄(B)、磯貝サイモン(Key, G, Cho)、真壁陽平(G)、河村吉宏(Dr)が登場。彼らがオープニングナンバー「フレンジャー」のイントロを奏でる中、白いTシャツにシルバーのショートパンツ姿の大塚がキックボードで颯爽とステージに現れると、会場のボルテージは一気に上昇する。大塚は「ハロー、LOVE IS BORN! 元気だった? 今日は最後まで一緒に遊んでいこうぜ!」と客席に呼びかけ、「スーパーマン」「なんだっけ」「TOKYO散歩」といった新旧の楽曲を披露。最初のMCではライブ前日にデビュー19周年を迎えた感謝の思いを語り、ファンから温かい拍手を浴びた。

久しぶりに歌う楽曲や最近の楽曲、カバー曲を織り交ぜて披露することをアナウンスした大塚は、2014年にリリースされたDREAMS COME TRUEのトリビュートアルバム「私とドリカム」でカバーした「ROMANCE」を歌唱。そして2005年にリリースされた自身主演のDVDドラマ「東京フレンズ」のオープニングテーマ「フレンズ -サバカンver.-」をパフォーマンスした。続いて最新アルバム「LOVE POP」の収録曲の中でファン人気の高い「星空レコード」、デビュー曲「桃ノ花ビラ」がピアノの弾き語りで演奏された。

大塚が、アコースティックギターを手にした磯貝、真壁とともに始めたのは、昨年の春頃に作ったという新曲「Maybe I love you」。この曲は夕暮れどきによく合う優しいミディアムバラードで、会場が温かいムードに包まれた。続く「帰り道」では口笛がおぼつかない磯貝を心配した大塚が演奏を中断し、「みんな何も見てないよね?」と仕切り直して観客の笑いを誘う。「プラネタリウム」では大塚の歌声と野外ステージならではの虫の鳴き声が交じり合い、叙情的な世界が作り出された。

次に大塚は19周年の「19」にちなみ、テレビアニメ「一休さん」のオープニングテーマをカバー。そして「ここからどんどん行くよ!」と観客を煽り、勢いのある楽曲を畳みかけた。「ポンポン」の途中、大塚がステージセンターに設置されたハート型のバルーンに向けて次々に矢を放つ。矢が白いバルーンを射抜くと同時に「SMILY2」のイントロが流れ出し、割れた白いバルーンの中から「SMILY2」のジャケットに使用されたスマイルマークが現れ、オーディエンスを大いに沸かせた。金テープが舞う中、ラストナンバーとして披露されたのは「さくらんぼ」。誰もが知るこの曲が会場中を笑顔にして本編の幕は閉じられた。

アンコール1曲目は「Birthday Song」。間奏で大塚が演奏を止め「みんなで集合写真撮ってなかった!」と言い記念撮影を始めるひと幕もあった。ラストの「バイバイ」では会場中のオーディエンスによるハンドウェーブによって美しい景色が広がる。大塚は「ありがとうございました! バイバーイ!」と高くジャンプして今年の「LOVE IS BORN」を締めくくった。

「LOVE IS BORN ~19th Anniversary 2022~」2022年9月11日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音) セットリスト

01. フレンジャー
02. スーパーマン
03. なんだっけ
04. TOKYO散歩
05. ROMANCE(カバー)
06. フレンズ -サバカンver.-
07. 星空レコード
08. 桃ノ花ビラ
09. Maybe I love you(新曲)
10. 帰り道
11. プラネタリウム
12. とんちんかんちん一休さん(カバー)
13. タイムマシーン
14. ポンポン
15. SMILY2
16. さくらんぼ
アンコール
17. Birthday Song
18. バイバイ

大塚愛(撮影:田中聖太郎)