ヨーロッパリーグ(EL)のグループE第2節、シェリフvsマンチェスター・ユナイテッドが15日にシェリフ・スタジアムで行われ、アウェイのユナイテッドが0-2で勝利した。

レアル・ソシエダを相手にホームでのグループ開幕戦を0-1で落としたユナイテッドエリザベス女王逝去により、先週末のリーグ戦が開催延期となった中、1週間ぶりとなった公式戦ではバウンスバックの勝利を目指した。

テン・ハグ監督は今週末のリーズ戦が延期となったこともあり、負傷で招集外のラッシュフォードを除き現状のベストメンバーを起用。ヴァランやエリクセンブルーノ・フェルナンデスがスタメンに並び、最前線にはクリスティアーノ・ロナウドが入った。

モルドバ王者のホームに乗り込んだユナイテッドだが、立ち上がりは全体的に動きが重くアグレッシブなホームチームに押し込まれる時間帯がしばらく続く。

それでも、失点を許すことなく試合を進めていくと、ファーストチャンスをゴールに結びつける。

17分、相手陣内中央での細かいパス交換から短いドリブルで陣形を揺さぶったエリクセンからボックス中央に走り込むサンチョにパスが繋がる。ここでサンチョは巧みな切り返しでDFを外して左足の正確なシュートをゴール右隅へ流し込んだ。そして、サンチョは先日に子供のファンからプレゼントされたシンパッドを掲げてゴールを祝った。

幸先よく先制に成功したアウェイチームは、これで一気に試合の主導権を掌握するかに思われたが、失点後も士気を落とさないシェリフが押し返す形に。3トップが積極的に仕掛けてユナイテッドゴールを脅かす。

それでも、試合巧者のユナイテッドは39分、ダロトがボックス右に抜け出して相手DFのファウルを誘ってPKを獲得。これをキッカーのロナウドが冷静に決め切り、今季公式戦8試合目にして待望の初ゴールを挙げた。

内容は今一つも2点リードで試合を折り返したテン・ハグのチームは、マクトミネイを下げてハーフタイム明けにカゼミロを投入。後半はうまく試合を落ち着かせて相手に攻勢を許さない。

ただ、後半も攻撃面ではアタッキングサードでなかなか効果的なプレーができず、セットプレーからチャンスを窺う状況が続く。69分にはサンチョとマラシアの左サイドでの崩しからペナルティアーク付近でロナウドに決定機も、ここはシュートを枠の上に外す。

その後、ユナイテッドはダロトを下げてショー、ロナウドに代えてエランガを投入。この交代で左利きのマラシアが右サイドバック、サンチョがセンターフォワードとやや実験的な配置に変更。対するシェリフでは今季途中まで横浜FCプレーしていたフェリペ・ヴィゼウが投入された。

試合終盤にかけてはホームチームがセットプレーからユナイテッドゴールを脅かすシーンも作ったが、このまま0-2のスコアでタイムアップ。内容はいまひとつも地力の差で勝ち切ったユナイテッドがグループステージ初勝利を挙げ、良い形でインターナショナルマッチウィークの中断に入ることになった。

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