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超特急が主演を務める連続ドラマ「超特急、地球を救え。」がテレビ東京ほかで放送中。このたび、超特急の9人が取材に応じた。

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「超特急、地球を救え。」は、8月8日に9人の新体制となった超特急のメンバーが本音で話し合い、ひとつになっていく姿を描く“モキュメンタリーSFドラマ”で、劇中では新体制スタートからの4日間のストーリーが描かれる。新メンバーとの初めての仕事で心の機微を感じたオリジナルメンバー5人が仕事終わりの時間をそれぞれに過ごしていると謎の部屋に呼び出され、そこにいた少女から、今日抱いた心の動きを解決するようにと言われる。解決できないと地球の未来に関わるというその問題を乗り越えるため、5人は過去にその悩みを乗り越えてきた“先輩ゲスト”と本音で語り合い、地球を救う方法を探ってゆく。

脚本にはこれまでのグループの実際の歩みも大きく関わってくることから、オリジナルメンバーの5人は今春に行われていた全国ツアーの合間を縫って今作の監督、プロデューサーと打ち合わせを重ねたそうで、リーダーのリョウガは「『こういうことだったらこっちのほうがいいんじゃないか』とメンバーの意見を伝えさせてもらい、第7稿くらいまで脚本を練っていただいたので、本当に感謝しかないです」と制作の裏側を明かした。

連続ドラマ初主演にして、本人役に挑んだ9人のメンバー。“自分を演じる”ということについて問われると、カイは「果たして自分はどういうふうにしゃべっているんだろう?と、改めて考えると難しかったりしましたが、やりやすいようにセリフを変えさせてもらったり、楽しくできました」とコメント。リョウガも撮影環境に感謝し「出来心アドリブを入れても注意されず、(物語の中に)取り入れてくれたりしたので、本人役に徹することできました」と語る。また、タクヤは「自分の役をやるとなると、他者になるよりも『よく見られよう』と、美化してしまう思考になると思った」そうで「超特急としての10年の歩みの中の、“見せたくないような部分”をあえて表現することを意識しました」と自分なりの役作りを明かす。「ドラマ撮影はほぼほぼ初めてだったので変なスイッチが入ってしまってNGを出しちゃったりもしたんですけど、日に日に現場の雰囲気にも慣れ、演じるということに対してナチュラルになっていった感覚がありました」と振り返ったユーキに続き、タカシは「普段から話している関西弁がセリフに反映されているのが新鮮でした」と笑みを見せつつ「役柄なのか僕自身の言葉なのか、どっちなんやろうな?と思わせられるかが勝負だと思ったので、そこを意識して演じていました」と、モキュメンタリーならではの演技への取り組み方を明かしていた。

また、新メンバーの4人はグループ加入から1カ月足らずで主演ドラマの撮影を経験。シューヤは「僕は新メンバーの中では一番年上で、オリジナルメンバー4人とは同い年ということもあり、『自分が架け橋になれれば』という意識を普段から持っているんです」と、超特急における自身の立ち位置を説明したうえで「ドラマでもそういう部分を。初々しさと大人としての態度を意識して撮影に臨みました」と思いを語る。演技自体が初挑戦だったマサヒロは「あえて初々しさを強調する感じで表情を作ってみたり。メンバーと普段どういうふうにかけあいをしているかな?と思い出しながら取り組みました」と明かした。一方、過去の活動で演技経験があるアロハは「僕自身はっちゃけるタイプなので、ドラマでもはっちゃけつつ、真面目な場面ではしっかり真面目に。ギアの切り替えを意識しました」とコメント。最年少のハルは「メンバーに甘えられるところは甘えて、空気を一変できるようなシーンでは自分の役割を意識しました。素の自分と作られた自分の切り替えが難しかったけど、素の自分を見せることに関してはナチュラルにできたと思っています!」と胸を張る。4人が演技に挑戦している姿に、タクヤは「8月の頭に超特急のメンバーになって生活がめまぐるしく変わり、こういう(芸能の)世界をまだまだ知らない子もいる中、いきなりドラマの仕事ができていることが、それだけで感動的でしたし……みんなが挑む姿を見ていると、4人とも堂々と物怖じしていなかったので、すごく強いなと思いました」と思いを語った。

撮影を通して知ることができた、メンバーそれぞれの新たな顔は?という問いかけには、ユーキが「お弁当がおいしかったんですけど、まーくんマサヒロ)がすっごいおいしそうに、満面の笑みで毎回ご飯を食べている姿に癒されました。なんなら2つとか食べてたよね」と明かし、これにマサヒロは「おいしかったでーす!」と反応。また、アロハは「オリジナルメンバーとの距離はどんどん縮まってきているけど、新しい仕事に挑むたびに『すごいなと』感じて、それの最たるものがドラマでした」と切り出し「僕も演技経験があるので、できるだけ引っ張っていきたい気持ちだったけど、オリジナルメンバーは毎回違うアドリブを入れたりしていて、頭の回転が早くてやっぱりすごいなって。どの仕事も完璧なので、付いて来てよかったなと思いました」と尊敬の思いを口にした。そんなオリジナルメンバーがそろって演技をするのはひさびさのこと。主演ドラマ「みなと商事コインランドリー」から連続でテレビ東京の連続ドラマに出演することになったタクヤは、「1人での役者仕事とどう切り替えているかは、自分自身正直わからない部分ではあったけど、メンバーが隣にいてくれている安心感がありました」と心境を語り「何回もセリフでつまずいてしまっているユーキを見て、かわいらしいなって思ってました!」と突然の暴露。これにはユーキも「そんなタクヤくんもめちゃくちゃつまずいてました! 僕よりもNG出してるシーンもありましたー!」と張り合ってみせたが、「タクヤは『こうしたほうが自然じゃないですか?』とスタッフさんに提案していたり、演技を経験している人ならではの視野の広さがあって。見せ方をしっかり意識しているところを見て、すごいなと思いました」と尊敬の思いも口にしていた。

なお「超特急、地球を救え。」は、超特急メンバーに助言を授ける豪華なゲストとのやりとりも見どころ。放送決定時のコメントで「豪華すぎるゲストの方々を、撮影中に8号車(超特急ファン)にさせるのを裏目標にしながら、クランクアップまで走っていきたいと思います」と意気込んでいたリョウガにその“成果”を問うと、リョウガは「僕たち超特急にとって必要な、鍵になる人物として出てくださるので、本当にためになることを言ってくださるんですが、それが演技に見えなくて。すごく引き込まれちゃって、逆にファンになっちゃった……みたいなところがあるので、作戦は失敗しました。取り込まれちゃいました!」と素直に明かす。“先輩ゲストからの助言”というドラマの重要な要素に絡め、「これまでの人生の中で、心に残っている先輩からの言葉は?」とメンバーに問うと、マサヒロは「僕はもともとダンサーをやっていて、ライブの演出などをされている方に相談することがよくあったんです。その方に『アーティストになりたいんです』と相談したとき、『自分の人生なんだから“自分が主役”で生きろ』と言われて。そこから積極的にオーディションなどに参加するようになったので、その方にはすごく感謝しています」と明かす。ハルは「僕は親のことなんですけど」と切り出し「基本自由になんでもさせてくれる親なんですけど、唯一守れと言われているのが、自分がやると決めたものは、どんなことがあっても最後までやりきるということなんです」とコメント。「(超特急の)オーディションを受けている段階で『(今通っている)学校をどうするか?』という話もあったんですけど、僕は行くって決めたので、卒業するまでちゃんと通わせてもらうことにしました。今はこうして超特急に加入することができたので、超特急のグループとしての目標でもある“東京ドーム”もあきらめずに全力でがんばります!」と力強く語った。

最後に音楽ナタリーは、「9人で1つのPR文を作ってください」とメンバーにリクエスト。9人は頭をひねりながら、共同作業で「リアルな超特急が」(シューヤ)、「垣間見えるところもあり」(カイ)、「特別ゲストも超豪華!」(リョウガ)、「笑いあり涙あり」(マサヒロ)、「変顔もあり!」(タクヤ)、「そんな壮大な“モニュメント”が」(ユーキ)、「モキュメンタリーな(笑)」(リョウガ)、「このあとテレビで!」(アロハ)、「放送されるよ!」(ハル)、「タカシやで!」(タカシ)と、言葉をつないでくれた。ドラマの第3話は、9月20日(火)24:30にオンエアされる。

テレビ東京ほか「超特急、地球を救え。」

テレビ東京 、テレビ北海道、テレビせとうち、TVQ九州放送

毎週火曜日24:30~25:00

テレビ大阪

毎週金曜日25:40~26:10

テレビ愛知

2022年10月3日(月)放送開始
毎週月曜日24:30~25:00

動画配信サービスParavi」にて毎話独占配信中

主演:超特急
脚本:大歳倫弘、松本花奈
監督:松本花奈、山元環

超特急