プレミアリーグにまたアメリカ資本が参入する可能性があるようだ。15日、イギリス紙『ガーディアン』が報じている。

 同紙によると、ラスベガスに拠点を置くアメリカ人の投資家率いるコンソーシアムが、ボーンマスの買収を推し進めているとのこと。現クラブのオーナーであるマキシム・デミン氏も、アメリカ人投資家から1億5000万ポンド(約240億円)の支払いが可能と通告されたため、クラブ売却を検討していると『ガーディアン』は伝えた。

 ボーンマスは2015年にプレミアリーグ初昇格。当時のエディ・ハウ監督(現ニューカッスル監督)のもと、限られた人材と予算ながらも果敢な攻撃サッカーで5シーズンに渡り、プレミアリーグを戦い続けた。今季は3季ぶりにプレミアの舞台へ帰還するも、ビッグ6チームとの3連敗でスコット・パーカー前監督のクビを飛ばす決断には疑問の声も多く挙がっていた。前節ノッティンガム・フォレストとの試合で今季2勝目をあげ、現在13位に位置している。

 ちなみに、ボーンマスの買収が実現した場合、マンチェスター・シティマンチェスター・ユナイテッドアーセナルアストン・ヴィラ、ウェストハム、クリスタル・パレス、フルアム、リーズ、リヴァプールチェルシーに続いて、アメリカ資本が参入するクラブに名を連ねることとなるようだ(上記に挙げたクラブたちは、株式の少数・一部しか持っていない場合も含む)。

 最近ではトッド・ベーリー氏の「プレミア・オールスター」計画や、昨年のスーパーリーグ構想などで、ビジネス的視点で物事を視ることが多いアメリカ人オーナーへの疑念も高まっているプレミアリーグのクラブ並びにサポーターたち。ボーンマスにやってくる可能性のあるアメリカ人投資家は、プレミアリーグの伝統に理解がある人物なのか。注視する必要があるだろう。

ボーンマスにもアメリカ資本が参入? [写真]=Getty Images