グレアム・ポッター監督をチェルシーに引き抜かれたブライトンが、新監督候補との交渉を進めているようだ。17日、移籍市場に詳しいジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が、自身の『Twitter』で伝えている。

 ロマーノ氏によると、ブライトンイタリア指揮官ロベルト・デ・ゼルビ氏と交渉を行っている最中とのこと。しかしながら、まだ合意に達するまでには至らず、プロジェクトの重要なポイントについて話し合う部分が残っているようだと、併せて報じている。

 なおロマーノ氏曰く、ブライトンがデ・ゼルビ氏をポッター監督の理想的な後任とみなす理由は、「質の高いサッカー、若い選手たちへの信頼、良い結果」であると指摘。サッスオーロやシャフタールを指揮していた際に残した実績を高く買っていることが覗える。

 現在43歳のデ・ゼルビ氏は、ミランの下部組織出身。1997年にトップチームへ昇格するが、その後は多くのクラブを転々とし、2013年にプレーヤーとしてのキャリアに幕を下ろした。引退後は指導者としてのキャリアを歩み始め、パレルモやベネヴェントなどで指揮を執った後、2018年からサッスオーロの監督に就任。3シーズンに渡って指揮を執り、昨シーズンはシャフタールを指揮した。しかしながら、今年2月から始まってしまったロシアによるウクライナ侵攻により、リーグは中断。そのままシーズンを終え、デ・ゼルビ氏も7月11日をシャフタールを退団し、現在はフリーの状態となっている。

 「イタリアグアルディオラ」との呼び声もあるなど、攻撃的なサッカーが魅力的なデ・ゼルビ氏。初となるイングランドの地に降り立つことはあるのだろうか。

ブライトンがデ・ゼルビ氏と交渉中か [写真]=Getty Images