『iPhone 14』シリーズに先駆けて配布が開始された、「iOS 16」。6月のWWDCにて発表された機能だけでなく、リリース前に新たに追加されたさまざまな機能が話題になっている。ここでは、まだあまり知られていないiOS 16の便利な機能を紹介しよう。

(参考:【写真】「iOS 16」で搭載される機能一覧

バッテリーのパーセント表示が復活

 かつてのiPhone、そしてAndroidスマートフォンでも当たり前の、バッテリーのパーセント表示。『iPhone X』の登場以降ではこのパーセント表示が利用できなくなっていたが、iOS 16では可能になる。

 iOS 16のバッテリーのパーセント表示は、設定アプリのバッテリー項目に存在する。これまでiPhoneでバッテリー残量を数値で知るには、コントロールセンターを利用するしかなかった。

 iOS 16のバッテリーのパーセント表示は、まずiPhone 14と『iPhone 13』『iPhone 12』にて利用が可能だ。さらに「iOS 16.1」のアップデートにより、『iPhone 13 mini』『iPhone 12 mini』『iPhone 11』『iPhone XR』でも利用が可能になる。

・Face IDが横向きでもOKに

 ディスプレイ上部に埋め込まれた「TrueDepthカメラ」を利用した、3次元による顔認証システム「Face ID」。同機能はiPhone 14でも利用可能だが、iOS 16と組み合わせることで「ランドスケープモード(横画面)」でも利用できるようになった。

 これまでFace IDは縦画面でしか利用できず、たとえば横向きのiPhoneをアンロックするには、わざわざ画面を縦に向ける必要があった。これは、動画視聴やゲームプレイ時にはなかなか不便な仕様だった。

 Face IDのランドスケープモードでの利用は、iOS 16をインストールしたiPhone 13以降で利用可能だ。それより前のiPhoneで今後機能が利用できるようになるかどうかは、現時点では発表されていない。

Apple Watchから『iPhone 14 Pro』の画面オフが可能に

 『iPhone 14 Pro/Pro Max』にて導入された、常時点灯ディスプレイディスプレイの更新頻度を極限まで下げることでバッテリー消費を抑えながら通知などを表示する機能だが、iPhoneから離れているときは、きちんと画面がオフになって欲しい人も多いことだろう。

 しかしMacRumorsの報告によれば、iPhone 14 Pro/Pro MaxとペアリングしたApple Watchがの距離が離れると、常時点灯ディスプレイが無効化されるそうだ。これにより、若干ではあるがさらにバッテリー消費量を低減できることだろう。

 このように、細かな機能改善が導入されているiOS 16。特にバッテリーの数値表示は以前のiPhoneでも利用できるので、ぜひ積極的に利用していきたいものだ。

Source
https://www.apple.com/jp/newsroom/2022/09/ios-16-is-available-today/
https://www.macrumors.com/2022/09/13/16-hidden-ios-16-features/
https://www.macrumors.com/2022/09/13/ios-16-battery-percentage-certain-iphone-models/
https://www.macrumors.com/2022/09/14/ios-16-1-battery-percentage-iphone-13-mini/
https://www.macrumors.com/2022/09/12/iphone-14-pro-always-on-display-apple-watch/

(文=塚本直樹)

Appleより