脚本家・小説家としてさまざまな名作を生み出してきた内館牧子の小説「十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞」を原作に、日本を代表する女優・黒木瞳が監督を務めた映画「十二単衣を着た悪魔」が映像配信サービス・dTVにて配信スタートした。

【写真】「十二単衣を着た悪魔」完成披露報告会に登壇する伊藤健太郎、三吉彩花、伊藤沙莉ら

■映画「十二単衣を着た悪魔」ストーリー

内館牧子が映画「プラダを着た悪魔」にインスパイアされて生まれた同作の舞台は、ファッション業界ではなく、1000年を超えて親しまれている古典・源氏物語。さらに、悪女として描かれがちな弘徽殿女御をフィーチャーし、現代的なたくましいヒロインとして再解釈。斬新なストーリーとメッセージ性に惚れ込んだ黒木瞳がメガホンを取り、待望の映画化を実現した。

物語の始まりは現代。就職活動に失敗し続け、源氏物語の展示会設営の日雇いバイトに勤しむフリーター・雷(伊藤健太郎)は、彼女にもフラれたあげく、出来のいい弟は京大合格と、まさにどん底状態だった。

展示会のパンフレットで「才能に溢れた弟・光源氏」と「兄でありながら弟に敵わない一宮」の人物紹介を見てシンパシーを感じつつ落ち込んでいると、突然の嵐に巻き込まれ、源氏物語の世界にトリップしてしまう。

迷い込んだのは、帝の第一皇妃である弘徽殿女御(三吉彩花)の住む屋敷。たまたま持っていた現代の薬とパンフレットの知識で女御の病を直した雷は、とっさに陰陽師・雷鳴と名乗り、そのまま女御に仕えることに。

息子の一宮を帝にするという野望のため、時に辛辣なやり口でまっすぐ突き進む女御のそばで過ごす雷は、源氏物語の世界で新たな居場所を見つけていく。

■実力派キャストが集結!

主人公の雷を演じるのは、「今日から俺は!!」などの伊藤健太郎。ヘタレなフリーターとしてスタートし、波瀾万丈な異世界トリップの中で成長していく雷を丁寧に表現。現代の衣服から、平安装束へと移り変わっていくスタイリングの変化にも注目だ。

そして、「ダンスウィズミー」「犬鳴村」などの話題作が続く三吉彩花が、十二単衣に身を包み、強烈なカリスマ性を放つ弘徽殿女御を熱演。

また、雷と運命的な出会いを果たす倫子役に伊藤沙莉、女御に仕える梅命婦役に山村紅葉、家臣役に笹野高史など、実力派キャストが集結し、重厚な歴史絵巻を盛り上げる。

源氏物語の印象を大きく変える平安ファンタジー「十二単衣を着た悪魔」はdTVにて配信中だ。

「十二単衣を着た悪魔」 /(C)2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー