南米のボリビアで心温まるシーンが撮影され、話題になっています。

2022年9月初め、獣医のマルコ・グレミンガーさんは「母親とはぐれナマケモノの赤ちゃんがいる」という通報を受けました。

ウェブメディア『The Dodo』によると、ボリビアでは最近発生した山火事のせいで、野生動物たちが町に逃げて来ているのだそうです。

このナマケモノの赤ちゃんは「母親と一緒に町に避難してきたところを犬に驚かされて、母親の腕から落ちてしまったのではないか」と思われました。

離ればなれになったナマケモノの親子が再会!

マルコさんが現場に駆け付けると、ナマケモノの赤ちゃんが鳴いていました。

周りを見渡した彼は、その場所から約91m離れたところにある木の陰に、母親らしきナマケモノがいることに気付きます。

そこでマルコさんが赤ちゃんを、母親の近くに置いてみると…。

「ママー!」と母親を呼ぶように、鳴き続けるナマケモノの赤ちゃん。

その声を聞いた母親は精一杯のスピードで赤ちゃんのほうへ歩いていきます。

我が子をしっかりと腕に抱くと、何度もキスをして、再会を喜んでいるように見えますね。

赤ちゃんは母親の腕に抱かれた瞬間にピタッと鳴き止んで、自分からも抱きつきました。

この動画にはたくさんの喜びの声が寄せられています。

・まさに母の愛があふれている!

・涙が出た。親の愛は純粋で美しいね。

・母親が我が子を抱きしめてキスをする様子で、動物も人間と同じような感情をもっているのだと分かる。

この感動の再会の後、マルコさんは念のため、ナマケモノの親子を病院に連れていって診察をしたそうです。

診察の結果、2匹とも健康だったため、安全な自然保護区に帰してあげたといいます。

ナマケモノの親子がどのくらい離ればなれになっていたのかは分かりませんが、親子にとっては永遠のように長く不安な時間だったはず。

再会した時に我が子を抱きしめる母親の姿に、愛情の強さを感じます。

親子が無事に再会できて本当によかったですね…!


[文・構成/grape編集部]

出典
Marco Antonio Greminger CéspedesThe Dodo
Marco Antonio Greminger Céspedes