昭和時代の女性の憧れと言えば、デパートのショーケースに並ぶ宝石である。(お金さえあればだが)綺麗な宝石を誰でも買うことができるため、多くの女性が心を奪われた。

 だが中には、この宝石を奪い金に換えてしまう心の汚い人間もいる。
 千葉県某市の駅前デパート内に出店している宝石店で、大規模な窃盗事件があった。盗まれたのはショーケースに入っていた大粒のダイヤモンドの指輪14個で、その損害は1000万円は下らないという。

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 しばらくして、宝石を盗んだ犯人が捕まった。その犯人はまさかの13歳の中学2年生の二人組だったのである。だが、仮にも盗まれたのは警備のしっかりした一流デパートの宝石である。一体なぜ、中学生の二人組が盗む事ができたのだろうか。

 それは当日、このデパートで行われていた「催し物」にあった。
 実はこの日、デパートではある有名女優のサイン会が行われており、警備員達はほぼ全員女優のサイン会の護衛に回っており、警備が手薄になっていたのである。

 また、サイン会場のスペースを広くするため、宝石のショーケースもいつもと違う場所へ配置されたため、警備員もダイヤモンドが盗まれたかどうかは、しばらく気が付かなかったのである。

 ちなみに、盗まれたダイヤモンドについては、当時の新聞報道によると全てを回収することは出来なかったようだ。

 窃盗をした中学生のうち一人の父親は、覚せい剤取締法違反で逮捕された暴力団とも関係のある男性で、どうやらダイヤモンドは少年たちの手から父親に渡り換金されてしまったようなのである。
警備の隙を突いた、華麗すぎる少年による大窃盗事件であった。

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