学校・教室

教師も心を持った人間であり、授業態度次第で生徒に対する気持ちに差が生じるのは仕方がないことだ。ほとんどの教師がそれを表に出さないなか、とんだ愚行に出た教師の話題がアメリカ・ルイジアナ州から飛び込んできた。地元メディアの『Louisiana Radio Network』『WVLA-TV』などが報じている。


■補助教員の女を逮捕

事件はルイジアナ州カッド郡のヴィヴィアンにある、ノースカッド小中学校(North Caddo Elementary-Middle School)で起きた。

女の教師がいじめっ子に金を渡し、個人的に嫌っている生徒に暴力をふるうよう依頼したもので、補助教員として体育の指導にあたっていたアードリーナ・スミスという24歳の女が逮捕された。被害者、加害者とも年齢とプライバシーを考慮し、氏名などは明らかにされていない。


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■「先生が関与している」

カッド郡保安官事務所のビア・ロールデン氏は記者会見のなかで、事件について学校から相談を受けたことを説明した。

先月下旬、1人の男子生徒が体育館に呼び出されて同級生から暴力をふるわれる事件が起きたといい、「スミス先生が関与している」との情報が入ったため、捜査をしてほしいという内容だった。

■お金を受け取った生徒たち

被害にあった生徒に聞き取りを行うと、「複数に囲まれタックルなどを受け、何度も押し倒された」と話し、さらに「スミス先生がすぐそばにいて、僕が動けなくなっているのに助けてくれなかった」と付け加えた。

続いて加害者とみられる生徒5名に事情を聴くと、スミス容疑者から5ドルの報酬でその少年に暴力をふるうよう依頼されたことを認め、実際に暴力を働いたのが3名だったことも判明した。


■逮捕者がさらに出る可能性も

被害にあった生徒は、スミス容疑者について「倒れている僕を見て薄ら笑いを浮かべた」とも話しており、学校の職員も保護者もショックを隠し切れない様子だ。

スミスは逮捕とともに補助教員の職を解雇され、暴行の教唆や強要など5件の罪状で正式に起訴された。しかし郡保安官事務所によれば、事件に関与した生徒のなかからも、逮捕者が出る可能性があるという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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