東北道で東京に最も近い蓮田SAは、2019年に上り線が移転のうえ拡張オープンし、いまも人気を博しています。使われていない、もとの上り線エリアはどうなるのでしょうか。

蓮田SAの「旧上り線」の活用法とは

東北道で東京に最も近い休憩施設が、埼玉県蓮田SAです。このうち上り線エリアは、2019年7月に従来箇所から2.5kmほど東京寄りに移転。駐車場は約3倍、商業施設は約2倍の規模となりました。

それから3年、新しい蓮田SA上り線は、いまもしばしば本線まで伸びる入口渋滞ができるほどの人気ぶりです。その一方、もとの上り線エリアは完全に使われなくなりました。

というのも、移転後も旧上り線エリアは東京方面の入口スマートICだけが稼働していたのですが、それも2022年4月に新上り線エリアへ移転。あわせて新エリアには宇都宮方面からの出口スマートICも新設されています。

使われていない旧上り線エリア、実は活用方法が決まっています。ただ、やや大きな工事が必要になる計画です。

それは、旧上り線エリア東北道を挟んで向かい合う、下り線エリアとつなげること。つまり、下り線エリアの拡張に使われるというわけです。これにともない、本線をまたぐ高架橋が架設される予定です。

地元の蓮田市の道路政策担当によると、この計画は下り線におけるスマートICの“フル化”工事と一体で進めるといいます。現在、下り線エリアには東京方面からの出口ICのみがありますが、宇都宮方面への入口ICを追加。これにより、上り線側と合わせて「蓮田スマートIC」として全方向の出入りを可能にします。

ただ、閉鎖されたばかりの旧上り線エリアの入口ICが、そのまま下り線の入口として転用されるわけではないといいます。旧上り線エリアの改築と合わせて、旧上り線エリアに新たな下り線入口ICを設置する予定だそうです。

上り線側にある下り線SA、少し変に思うかもしれませんが、いくつか前例があります。たとえば中央道の談合坂SAは、もともと上下線で向かい合ったところにありましたが、下り線エリアを2km東京寄りに移転・新築し、旧下り線エリアは本線に橋をかけて上り線エリアに転用のうえ拡張、旧上り線エリアは道路拡張用地に使われました。いまでは上り線エリア側にスマートICを有します(下り線スマートICは本線直結型)。

※一部修正しました(9月25日19時41分)

蓮田SA下り線(左)。向かい合う旧上り線エリアは使われておらず、駐車場には資材などが置かれている(画像:Google)。