スペイン代表は24日、UEFAネーションズリーグ(UNL)のリーグA・グループ2第5節でスイス代表と対戦し、1-2で敗れた。試合後、スペインメディア『スポルト』がスペイン代表FWニコ・ウィリアムス(アスレティック・ビルバオ)のコメントを伝えている。

 現在20歳のニコ・ウィリアムスガーナ人の父とリベリア人の母のもと、スペイン北部のパンプローナで産声をあげた。オサスナとアスレティック・ビルバオの下部組織で成長を続け、2021年4月にトップチームデビューを果たす。テクニックとスピードを兼ね備えたドリブルを武器に、昨シーズンからアスレティック・ビルバオの主力に定着。今回の代表シリーズで初めてスペイン代表に招集されていた。

 スイス代表との一戦ではベンチスタートとなったものの、1点ビハインドで迎えた63分、パブロ・サラビア(パリ・サンジェルマンフランス)との交代でピッチへ。“ラ・ロハ”の一員として公式戦デビューを果たした。

 試合後、ニコ・ウィリアムスは「僕のキャリアにおける大きな一歩だ。このような機会を与えてくれた監督に感謝している」と素直な心境を明かした。「アスレティックでやっているように、幅をとって1対1に向き合うようにと言われていた」と、簡潔にルイス・エンリケ監督からの指示も明かしている。

 しかし、スペイン代表は逆転を成し遂げることができず、デビュー戦で黒星を喫することとなった。「タフな相手」とスイス代表を評価したニコ・ウィリアムスは「彼らがセットプレーに強く、危険な存在であることは分かっていたのに、対抗できなかった」と悔しさを露わにしている。

 UNLのファイナル4進出のためには、28日に敵地で行われるポルトガル代表戦での勝利が必要だ。次戦に向けて、ニコ・ウィリアムスは「チームメイトは精神的にとても強いんだ。スペイン代表は決して諦めない」と意気込んだ。

スペイン代表デビューを飾ったニコ・ウィリアムス [写真]=Getty Images