カフェ・子連れ

子供が泣いたり騒いだりするのは当然の権利で、大目に見られることが多い。しかし、それが静かで落ち着いた雰囲気の場所でのこととなると、意見は分かれるようだ。

あるレストランが、騒ぎ立てる子供に対して別料金を課すと宣言し、『The New Paper』や『NEXTSHARK』などの海外メディアで取り上げられ、話題になっている。


■高評価の落ち着いたレストラン

シンガポールの有名な繁華街アウトラム・パークにある『アンジーズ・オイスターバー』は、魚介類やワインをメインに扱うレストランで、おしゃれでゆったりとした雰囲気が自慢だ。店は地元の人や観光客でいつもにぎわい、レビューサイトでは高評価を獲得していた。

ところが1人の客が、このレストランの「あるポリシー」に対する不満を地元のメディアに話したことで、賛否両論が巻き起こっている。


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■「手に負えない子供」に追加料金

この客が、アンジーズ・オイスターバーの席をオンライン上で予約し、子供のためのベビーチェアを希望。すると「レストランは子供向けではないため、ベビーチェアを用意することはできない」というメッセージが送られてきたという。

さらに、子供は歓迎するが、「泣き叫ぶ」「手に負えない」などの様子で他の客の迷惑になる場合は、10シンガポールドル(日本円で約1000円)の追加料金を課す旨も記載されていた。

■ポリシーに賛否両論

このポリシーに対する人々の意見はさまざまに分かれ、ある人は「レストランの言い分は理解できる」とコメントし、またある人は「別料金を取られるような店にはもう行かない」と話している。

こうした賛否両論に対して、同レストランはメディアの取材に答え、「ここ数ヶ月、サービス時間中に子供たちが傍若無人に走り回り、他のテーブルに迷惑をかけるという苦情が増加している」と述べた。


■事故防止のための苦肉の策

また、「従業員たちは熱い食事や鋭利な食器を扱っており、子供たちが暴れると大変危険」と主張し、「手に負えない子供への別料金」は、事故が起きないための心苦しいポリシーであることを説明している。

子供が時には騒がしくするのは仕方がないことでもあり、世の中にはそれを受け入れているレストランも多数ある。しかし別の店を探す選択肢も、持っておくといいのかもしれない。

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(文/Sirabee 編集部・広江おと

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