バイエルンに所属するフランス代表DFベンジャマン・パヴァールが、コロナ禍のロックダウン期間中にうつ病と闘っていたことを明かした。25日に、フランスの日刊紙『ル・パリジャン』が伝えている。

 2020年に世界的な広がりを見せた新型コロナウイルス。その影響は各国のサッカーリーグにも波及し、ブンデスリーガも2020年2月中旬から一時中断を余儀なくされた。街は各所で封鎖が実施され、人々は外出自粛に。選手たちも例外ではなく、自宅でトレーニングを行うなどの大きな制限を受けた。

 社会活動が寸断されたコロナ禍においては、精神的な不調を訴える選手が増加。『ル・パリジャン』によると、パヴァールも苦しみを抱えていた一人だった模様だ。

「僕だって、他の人たちと同じ人間だ。たとえジムが併設された美しい家に住んでいたとしても、他者との触れ合いを必要とするものだよ」

「僕は一人で外国にいるわけだし、大変だったよ。何もかもがうまくいかなかった。不調を感じた時、最初のうちは『何てことはない、そのうち良くなるさ』と自分に言い聞かせていたけど、そうもいかなかった」

「朝起きると、食欲がないんだ。自分のことは自分でやろうと思って料理をしたし、時にはテレビドラマを見てくつろごうともしたけど、駄目だった。うつ病という言葉は好きではないんだけど、そういう状態だったと思う。これまで隠していたけど、今はずいぶん気分が良いんだ。より良い状態になって、生まれ変わった感じだ」

うつ病を患っていた、バイエルンのパヴァール [写真]=Getty Images