健康診断中に看護師の手を握って不安に耐えるゴリラの姿を捉えた写真が話題を呼んでいる。体重180キロを超える大きな体を持つゴリラだが、やはり病院という場所に良いイメージがないのか不安を抱えていたようだ。ゴリラの意外な一面を見た人からは「ゴリラも私たちと同じ感情を抱くんだね」などのコメントが届いていることを『LADbible』などが伝えた。

ニューヨーク州のバッファロー動物園で飼育されているニシローランドゴリラコーガ(Koga、34)”は先日、年2回の健康診断を受けることになった。今回は歯や目、筋肉、関節、心臓などのチェックを行い、コーガに心臓病の危険がないかどうか確かめるものだった。

検査はコーガを眠らせて行うが、体重400ポンド(約181キロ)もあるコーガの検査をスムーズに行うためには大きなチームが必要となる。麻酔で眠らせているとはいえコーガが目を覚ませば人間に危害を加える可能性もあり、検査を行う獣医や看護師らには緊張が走るという。

検査中は気を抜かないように張り詰めた空気が漂っていたが、コーガが心臓検査中に見せた行動により一気に緊張がほどけることになった。当時、写真家のクリスチャン・ドボスウィクスさん(Christian Dobosiewicz)が検査中のコーガの様子を撮影しており、そこには白いゴム手袋をした看護師の手を優しく握るコーガの手元が写っていた。コーガは健康診断に対する不安を和らげるため、誰かの温もりを感じていたかったようだ。

ゴリラの意外な一面を捉えたこの写真がネット上で公開されると、「なんて心が温まる写真なの」「動物は人間より感情が豊かなんだ」「ゴリラも私たちと同じ感情を抱くんだね」といった声が寄せられた。

クリスチャンさんは2007年に同園にやってきたコーガについて「コーガは飼育員と上手くやっていて、トレーニングにもよく応えてくれます。裏ではよくゴリラの子どもたちと遊んでいますよ」と心優しいコーガの性格を明かし、「コーガの手や指は信じられないほど大きく、自分の手をコーガの手に重ねてみると色々なことを考えさせられました」と普段はできないコーガとの触れ合いから得たことについても振り返った。

ちなみに今年5月には、地面から顔を出したグラウンドホッグをゴリラが優しく撫でる様子を捉えた動画が注目を集めていた。

画像は『LADbible 2022年9月21日付「Gorilla clutches nurse’s hand as he undergoes health check」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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