シンガーソングライターの加藤登紀子が、2022年4月に全面施行となった改正種苗法について、ツイッターで誤った認識を発信しているとして、ネット上で物議を醸している。

 問題となっているのは、加藤が26日に投稿したツイート。その中で、加藤は20日にユーチューブチャンネル新日本文化チャンネル桜」が行った、政治家らによる討論配信の一部を切り取った動画を引用していた。

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 それは、今年7月の参院選で立候補者を出したものの、全員が落選した政治団体ごぼうの党の奥野卓志代表が発言している場面。奥野氏は改正種苗法について、「4月1日から自分の畑で採れた種を来年以降に蒔いたら、最大で懲役10年っていう風になったんですよ」と発言していた。

 しかし、改正種苗法は全ての種苗の自家増殖を禁じている法律ではなく、国に登録されている「登録品種」の自家増殖を禁じているもの。つまり、在来種や品種登録されていない品種、登録期間の切れた品種などの「一般品種」はこれまで通り、自家栽培が可能となっている。

 にも関わらず、加藤は奥野氏の発言に「恐怖の種苗法ですね」と賛同。「みんなの気がつかないうちに、とんでもないことに」と嘆くツイートを投稿していた。

 加藤のツイートには、ツイッターユーザーから「一般品種の種取りは禁止されていません」「意味を履き違えてますよ」「誤った認識を広めないで」「種苗法は種苗の開発者の著作権を守る為の法律です」「語る前に少しは調べてください」といったツッコミが集まっている。

 また、農業ジャーナリストの浅川芳裕氏も27日に、ツイッターで加藤のツイートを引用し、「登紀子さんの新曲に著作権があるように、新種を作った方にも著作権があります」「その権利を守るのが種苗法。種の無断コピーや持出防止によって、創作活動を促進する重要な法律です」と説明。「曲の違法DL防止と同様にご理解ください」と呼びかけ、「登紀子さんが種苗法に反対するとは、音楽の違法コピーを続けさせろと主張する泥棒と同じ論理です」と認識の誤りを指摘していた。

記事内の引用について
新日本文化チャンネル桜公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCqzmfJtdV4E7itdybS_Di6w
加藤登紀子公式ツイッターより https://twitter.com/TokikoKato
浅川芳裕公式ツイッターより https://twitter.com/yoshiasakawa

加藤登紀子