ナイジェリア代表MFジョン・オビ・ミケル(35)が、現役引退を発表した。

昨年11月にクウェートSCを退団して以降、フリーの状態が続いていたベテランMFは27日に自身の公式インスタグラムを通じて、スパイクを脱ぐ決断を下した。

「『すべての良いことには終わりが来る』という言葉があるけど、僕のプロフットボール人生にとって、その日は今日だ」

「過去20年間のキャリアを振り返ってみると、達成できたすべてのことに非常に満足していると言わざるを得ない」

「家族、監督、クラブ、コーチ、チームメイト、そして何よりも献身的なファンの揺るぎないサポートがなければ、これらすべてを成し遂げるのは不可能だった。あなた方は僕が期待に応えられなかった日でさえ、自分の浮き沈みに寄り添うように支えてくれた。だからこそ、大きな感謝を伝えます」

「また、自分のキャリアの過程で何らかの形でインスピレーションを与えた可能性のあるすべての人に、決して夢をあきらめないように勧めたいと思う」

「これはサヨナラではなく、別の旅の始まり、僕の人生における新たなの章がスタートする。だから、未来がどうなるか楽しみだよ。皆さんが今後も僕と一緒に歩んでくれることを願っています。ありがとうございました」

ミケルは母国のプラトー・ユナイテッドアカデミー出身で、ノルウェーのFKリンでプロキャリアをスタート。マンチェスター・ユナイテッドとの争奪戦の末、2006年に加入したチェルシーでは2017年に中国の天津泰達(現天津津門)に移籍するまで、公式戦372試合に出場。長らく守備的MFの主軸としてプレーし、2011-12シーズンのクラブ史上初のチャンピオンズリーグ(CL)制覇や2度のプレミアリーグ優勝など、9つのトロフィー獲得に尽力した。

その後は、ミドルズブラ、ストーク・シティというイングランドのクラブやトルコトラブゾンズポル、直近は2021年7月から4カ月の在籍となったクウェートSCでプレーした。

2005年にデビューを飾ったナイジェリア代表では通算89試合に出場し、6ゴールを記録。2014年のブラジル大会から2大会連続でワールドカップに出場した。また、2013年のアフリカ・ネーションズカップ優勝に加え、2016年のリオ五輪ではオーバーエイジとして参戦し、銅メダル獲得に貢献していた。

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