愛犬の散歩中のトイレが、まれに地域の人らとのトラブルを招くことはある。とある国では犬のトイレが原因で悲惨な事件が起きた。

 アメリカ・コロラド州で、38歳の男Aが当時21歳だった女性と、その恋人の男性(年齢不明)に発砲。原因は女性と男性の愛犬が、Aが住むアパートの外で排便したことだったと海外ニュースサイト『The Denver Post』と『The Daily Star』などが9月25日までに報じた。

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 報道によると2020年6月、女性と男性は愛犬を連れて散歩をしていたという。散歩中、犬がAが住むアパートの庭で排便した。その現場を見た男は激怒。持っていた銃で女性と男性に向けて窓から24発発砲したという。女性は即死し、男性はお尻と足にけがをした。なお射殺時の状況について細かな部分は明らかになっていないが、犬はトイレトレーニング中だったようだ。女性と男性は犬が排便した際すぐに片付けず、トレーニングの一環としてトイレの際はトイレの場所に行くようにと伝えていた。排便を片付ける意向があったかどうかは不明である。その現場を見たAは「犬のトイレトレーニングをする気があるのか、それともただ言葉で言うだけか」と怒鳴ったという。

 射殺後、Aは自分の元交際相手の女性に電話し「2人の人間を殺した」と告白。その後自分の車に乗り込み逃走したが、その日のうちに警察によって逮捕された。なお、Aと男女に面識はなく、これまでトラブルがあったという情報はない。

 このほどAの裁判が行われた。A側の弁護士は、子ども時代に受けた虐待のトラウマやコロナ禍によって仕事に影響が出て貧困に陥ったことなどから、心神喪失を理由に無罪を主張。しかし主張は認められず、Aには殺人や暴行の罪で有罪判決が下された。刑は11月4日に宣告される予定で、終身刑となる可能性が高いそうだ。

 このニュースが世界に広がるとネット上では「ペットの排せつ物くらいで人を殺すなんてあり得ない」「殺人は異常だけど家の前に犬が排便をしていたら嫌だ」「女性と男性は犬に声かけをした後に片付ける予定だったと思う。なのにいきなり銃を持ち出すなんて男は短気。少しの時間待てなかったのか」「人を殺しておいてコロナ禍を原因にされては困る。みんなコロナ禍でつらかった。無罪を主張したあたりもおかしい」といった声が挙がっていた。

 どのような理由にせよ殺人は決して許されることではない。一方でトラブルを生まないためにもペットのマナーには気を配る必要がありそうだ。

記事内の引用について
「Denver man guilty in AK-47 killing of woman walking dog near Coors Field」(The Denver Post)より
https://www.denverpost.com/2022/09/22/isabella-thallas-murder-michael-close-guilty/
Crazed man killed woman, 21, because her pet pooed outside his apartment」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/crazed-man-killed-woman-21-28075270

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