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◆災害時にも活躍する「モバイルソーラーパネル」を調査

 災害時に備えておくと便利なのがモバイル電力です。乾電池だけでなく、モバイルバッテリーやポータブル電源などいろいろな製品があります。

 モバイル電力アイテムは、キャンプ用ギアなどではいち早く取り入れられており、お湯を沸かしながら充電したり登山しながら充電できるソーラーリュックなど、面白いアイデア商品が充実しています。

 この手のアイデア商品は色々なジャンルで扱われているのですが、残念ながらキワモノ扱いといった感じがして敬遠している人も一定層いるそうです。

 今回はそんな中で、比較的昔から売っているモバイルソーラーパネルを調べてみようと思います。

◆ポータブルソーラーパネルは安価で買えるものも

 今では各所で当たり前のように設置されているソーラーパネル。再生可能エネルギーの利用方法のひとつとして注目されていますが、天候に左右されたり、コストが高かったり、破棄時に適切な処理をしないと土壌汚染が起こるなど、今後の課題も色々とありますね。

 家庭でもソーラーパネルと蓄電池、コントロールモジュールがあればDIYレベルで設置が可能ということもあり、少しでも電気代を安くするために24時間換気をソーラーで賄ったり、熱帯魚などで使われる浄水器の電力、家庭菜園の設備などDIYで工夫してる人も多くいるようです。

 なかには仮想通貨のマイニングにかかる電力をソーラーで賄っているなんて人も(初期投資のほうが高い気もするのですが……)。

 効率の良いソーラーシステムは、まだまだ高価で気軽に試すことはできませんが、USBの出力電源などを搭載したポータブルソーラーパネルは値段もこなれてきており、5000円も出すとそこそこの物が入手できるようになりました。

◆ポータブルソーラーチャージャーの実力は?

 今回検証したポータブルソーラーチャージャーUSBに特化した6V1Aタイプチャージャーです。

 ネット通販では3000円前後で販売されており、ポータブルソーラーチャージャーの入門的なポジションアイテムです。通販ページやパッケージには「太陽光でスマホを充電」がうたい文句のように記載されていました。

 実際に起動させると、真夏日の炎天下で5V出力が出ており、期待できそうです。

 しかしiPhoneを待ち受け画面の状態で充電してみると、出力は0.0624Aとスペックよりもかなり低い数値が出ました。

 ただ、これはiPhoneの画面を表示したまま充電したことが原因のようで、画面をOFFにすると出力は上がり、0.2A前後を表示しました。アンドロイド端末も充電してみましたがやはり出力が低く、iPhoneと同じような結果に。

 どうやらスマホを使いながらソーラーで充電するといった使い方は、安価なパネルでは厳しそうです。

モバイルバッテリーへの充電は可能

 しかし、モバイルバッテリーを充電してみると5V0.7Aほどの出力を維持し、しっかりと充電できることがわかりました。これならば、空いた時間にこまめにソーラーでモバイルバッテリーを充電するなんて使い方が出来そうです。

 ちなみに、台風14号の日もソーラーパネルを外に出して充電してみたところ、わずかながら電力を得ることができたので、明るい時間帯でさえあれば微量でも充電することが可能といえるでしょう(実用に耐えるとはいえませんが……)。

 なんにせよ、ライフラインが止まってしまうような災害が起きたら、少なからず役に立つこと間違いなしです。

文/板倉正道

【板倉正道】
テクニカルライター三才ブックスマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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モバイルバッテリーにはしっかりと充電することができた