新商品や限定商品の発売がアナウンスされるたび、人々の脳裏によぎるのは転売ヤーの存在。転売ヤーさえいなければ、商品入手の可能性がグッと高くなるのだが…。

現代における「負の象徴」とも言うべき転売ヤーだが、なぜか現在ツイッター上では、とある転売ヤーに称賛の声が寄せられているのだ。

【話題のツイート】これは素晴らしい行い…!


■こんなに大量の転売を…?

注目を集めているのは、ツイッターユーザー・火雷 真音さんが投稿した1件のツイート

「全国の転売ヤーども耳の穴をかっぽじってよくきけ!」「今から俺が本当の転売っつーもんを見せてやる!」と、好戦的な文章から始まるツイートには1台の車が写った写真が添えられており、車内には段ボールに入った水が大量に詰められている。

静岡へのボランティア

はたしてこれらの水をどこに転売しに行くのだろうか…と首を傾げてしまったが、続く文章を見て思わず感動。なんとそこには「愛知県で買ったこの水と食料をこれから静岡県の困ってる人たちにわずかばかりだが転売しに行くぜ!」「価格は0円だ!」と、微笑ましすぎるネタばらしが綴られていたのだった。


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■「この転売ヤーからなら買いたい」

もはや「転売」でなく、純粋な「支援」といえる粋な行為はツイッター上で大きな反響を呼んでおり、件のツイートは投稿から2日足らずで5万件近くものRTを記録するほど。

また、他のツイッターユーザーからは「こんなにカッコいい転売ヤー、初めて見た」「こういう転売なら賛成です」「この転売ヤーからだったら買いたい」といった称賛の声が相次いでいた。

そこで今回は、話題の「転売」を実施した経緯について、ツイート投稿主・火雷さんに詳しい話を聞いてみることに。するとツイート本文では語られたなかった、心温まる舞台裏が明らかになったのだ…。

■この男、行動力が素晴らしい…!

支援のための長距離運転で疲労した状態にあるにも関わらず、今回の取材を快諾してくれた火雷さん。

件の「転売」を実施した経緯について尋ねると、「友人の友人が被災されたという話を聞き、他にも25日の夜に神奈川から静岡県の清水区、駿河区に水を届けたというツイートを見ました」「26日は自分の仕事が休みで、また隣の県(火雷さんは愛知県在住)でしたので、無理のない範囲で自分のできることをしようと思い出発にいたりました」と振り返ってくれたのだ。

静岡へのボランティア

また「断水は命に関わる可能性があるので、可及的速やかに届けたかったという思いもありました」とも補足している。


■現地の様子を聞くと…

26日のAM9時ごろ、火雷さんは愛知の自宅を出発し、近所のドン・キホーテ店舗にて大量の「水」と「お粥」を購入。

その後、静岡に向かいながらも断水が続く現地で迷惑がかからないよう、浜松SAで休憩を済ませつつ、友人より老舗の和洋菓子「田子の月 清水店」が支援物資の受入れおよび配布に応じているという情報を得て、同店へと舵を切ったのだ。

現地の様子について、火雷さんは「清水区では道路の泥汚れは多少ありましたが、自分が通った道は瓦礫などはありませんでした。断水の影響か、飲食店は明かりがついてなかったです」と振り返っている。

新型コロナウイルスをはじめとする暗いニュースピックが続く昨今だが、今回のような心温まる出来事も決して少なくない。火雷さんが見せてくれた思いやりの気持ちを受け、「実際に行動に移した」という人もいることだろう。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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