エンタープライズにおけるApple製品管理のスタンダードであるJamf(NASDAQ:JAMF)は本日、カリフォルニア州サンディエゴで第13回目となるJamf Nation User Conference (以下 JNUC)をバーチャルおよびリアルで開幕したことを発表しました。Apple、Google、Okta MicrosoftAmazon Web ServicesSwiftConnectなどのパートナーや、アメリカン航空、HSBCなどの顧客を迎え、職場環境の急速な変化に対し、常に進化を続ける革新的なJamf製品が、Apple製品を活用する企業や組織の成功をどのように支援しているかについて共有しました。

Jamfの最高経営責任者(CEO) Dean Hagerは、次のように述べています。「今年のJNUCでは、業務で使用するデバイスの管理とセキュリティの簡素化にフォーカスしています。そこで、ご参加の皆さんに2つの質問を投げかけたいと思います。1つ目は“業務に使用するテクノロジーユーザは満足しているか”、2つ目は“そのテクノロジーはITやセキュリティ部門の信頼を得ているのか”です。Jamfの狙いは、いわゆる『Trusted Access』(信頼できるアクセス)により、この2つの質問に対する答えを確実に“イエス”とすることです。『Trusted Access』は、デバイスがBYOD(私的端末の業務利用)であろうと組織所有のものであろうと、登録ベースでユーザを信頼できるものとして認証する仕組みです。この仕組みを利用して安全なデバイスのみに業務リソースへのアクセスを許可することで、企業データを保護できます。登録され安全が確認されたデバイスには、リソースへの完全にシームレスなアクセスを付与します。これによりユーザは、好きな場所で仕事をし、必要なリソースにアクセスし、パスコードを何度も入力する手間を省いて生産性を維持することができるのです」

JNUC 2022のハイライトは、以下の通りです。

新たなBYODのあり方
職場と自宅のテクノロジーの境界があいまいになり、より多くの仕事がモバイルデバイスで行われるようになったため、BYODプログラムはこの2年間でさらに大きな支持を得るようになりました。今年初めにBYODの新サービスを開始したJamfは、JamfとApple固有のワークフローに基づいて構築された自社のBYODデバイス展開の取り組みを、今回のJNUCの最初のトピックに選びました。これは、従業員が仕事用と個人用の2つの携帯電話を持ち歩くという一般的な習慣をなくすことを目指すもので、その新しいワークフローの主な機能は以下の通りです。

●従業員自身による登録とセットアップ(IT 部門の作業は不要)
●デバイスパーティショニングにより、個人のプライバシーの保護と業務のセキュアな運用を実現
●クラウドアイデンティティに基づくシングルサインオンにより、すべての業務アプリケーションと企業データへのアクセスを確保
●アプリベースのセキュリティが自動的に設定されるSelf Serviceアプリのインストール
ユーザによる設定が不要な、企業リソースへの次世代型クラウドVPNプライベートアクセス
●危険なユーザとデバイスをゼロトラストで自動ブロック
オフィスへの物理的なアクセスのために、企業IDカードをApple Walletに格納
●業務用の電話回線と個人用の電話回線をサポートするデュアルeSIMを簡単なワークフローで設定
●Appleの集中モードでBYODのiPhoneを業務専用または個人専用に設定し、ワークライフバランスを向上

開封後即座にデバイスのセキュリティを確保
従業員が自宅から初めてサインインする機会が増えている今日、デバイスの開封とセットアップの体験は大きな意味を持ちます。Jamfは、ゼロタッチ導入を次のレベルに引き上げ、ユーザが好むシンプルな体験を提供します。Jamfが管理するAppleデバイスは、ユーザの用途に合わせてあらかじめ構成された状態で発送され、初めて電源を入れたその瞬間から、デバイスやネットワーク上のセキュリティ脅威から完全に保護されます。

Jamfのエンドポイントセキュリティ製品群では、新しいアプリ「Jamf Trust」により、macOSおよびiOSデバイスが最初の起動時から正しく設定され、サイバー攻撃から保護されていることを確認できるようになりました。Jamf Trustは、ユーザのアイデンティティをデバイスに紐付け、ユーザのアイデンティティと役割に応じてJamfのセキュリティサービスが動的に設定され、アプリケーションへのアクセスに反映されるため、認証情報の入力や本人確認を効率化できます。

さらに来月から、Jamf Protectを使用して豊富なエンドポイント遠隔測定データを収集できるようになります。遠隔測定データを直接SIEMに集約する新しいオフライン展開モードを追加し、高いコンプライアンス要件を持つお客様向けに提供します。

過去12カ月間で、Jamfは4億3,000万以上の固有のドメインをスキャンしました。トップレベルドメイン、サブドメインエントロピードメイン構成、ブランド偽装といったサイトのさまざまな側面を測定することで、Jamfは昨年だけで122,000件以上のゼロデイフィッシング攻撃を特定し、ブロックすることができました。

常に最新のソフトウェア
過去20年間、JamfはAppleの新しいOSに即日対応してきました。昨年のJNUCでは、Jamfは、アプリケーションを更新し続けるというユーザとIT管理者にとっての新たなソフトウェアの問題に取り組みました。Jamf App CatalogにApp Installersを導入することで、Jamfのお客様が使用するMacアプリケーションの80%を占めるmacOSサードパーティ製ソフトウェアのアップデートを、App Storeのアップデートと同じくらい簡単にできるようにしたのです。

そして今年のJNUCでは、監視対象ソフトウェアを1,000タイトル以上に拡大し、100以上のApp Installersを提供することで、IT部門の作業を大幅に軽減しながら、組織内のデバイスのセキュリティ体制の向上を実現したと発表しました。App Installersは、事前に検証され、デバイスが寿命を迎えるまで継続的に管理(パッチ適用、更新、リスク監視など)されます。

Jamfはまた、近日提供予定の新しいApp Installerの機能を発表しました。これには、ユーザ通知の改善や、Self Serviceによるアプリインストールの簡素化が含まれ、ユーザの用途に応じてITによって承認されたアプリのみがカスタマイズされたカタログに表示されます。

多層的なゼロトラストアクセス
Jamfは、特許取得済みのスマートグループ技術をさらに向上させました。ユーザ、デバイス、新しいリスクデータなどの複数レイヤーのデータを統合して、企業や組織が脅威を特定し、その情報に基づいて自動的に対処できる強力なセキュリティワークフローを実現しています。

卓越したAppleデバイスのインベントリとコントロールにより、Jamfはコンプライアンスの問題が検出された際、Appleデバイスまたはデバイス上の特定の機能へのアクセスをブロックできます。さらに、Oktaのようなクラウドアイデンティティプロバイダと連携することで、強制的にプライベートアクセスを使用させ、暗号化されたデータを持つ保護されたデバイスのみがエンタープライズアプリケーションを実行できるようします。そうすることで、危険なユーザやデバイスを自動的にブロックできるようになりました。

さらにJamfは、主要なクラウドプロバイダであるMicrosoftおよびGoogleとの統合を強化することを発表しました。

Microsoft Device Compliance:Microsoft Device Complianceとの次世代統合により、現在iOSで利用可能な技術が今年後半にもmacOS向けに展開される予定です。この新しいワークフローにより、管理者は新しく追加されたデバイスリスクスコアなど、あらゆるスマートグループの基準への準拠に対応できるようになります。

●Google BeyondCorp:Jamfは2023年初頭に、Googleのコンテキストを考慮したゼロトラストフレームワークであるBeyondCorpをiOSデバイス上でもサポートする予定です。

こうした新しいゼロトラスト機能の組み合わせにより、デバイスヘルススコアとスマートグループを使用して、デバイス、ネットワーク、クラウドの各レイヤーでコンプライアンスに反する利用をブロックし、企業や組織を多層的に保護することができます。

物理的なワークスペースへのアクセスのモダナイゼーション
オフィススペースへのプラスチック製のIDカードは、まもなく過去のものになります。JamfとSwiftConnectの新しい統合により、企業や組織はiPhoneやApple WatchのApple Walletでアクセスでき、従業員のクラウドIDで認証されるデジタル従業員バッジを活用できるようになるのです。Jamf TrustとSwiftConnectのクラウドプラットフォームの統合により、Microsoft、Okta、Google、HID、Lenel、GenetecなどのクラウドID、資格情報管理、アクセスコントロール業界のリーダー企業と統合し、クラス最高のエンドユーザ体験を提供できるようになります。

Macフリートに対する比類なき可視性
Jamfは来月より、Appleの新しい宣言型デバイス管理機能をサポートする予定です。これにより、デバイスが能動的にリアルタイムの状態を報告し、その後、セキュリティ、コンプライアンス、生産性などの理由でデバイスを新しい状態に移行するためのアクションを自動またはユーザ主導で実行できるようになります。

さらにJamfとAWSは、仮想EC2 MacがAWSポータルを通じてプロビジョニングされたときにJamf Proに自動的に登録する新しいパートナーシップを先週発表しました。これにより、物理および仮想の両方のMacフリート全体を可視化が実現します。さらに、管理者はJamfを使用して仮想Macにポリシー、設定、ソフトウェアを展開し、コンピュータとそれが動作しているEC2環境に関する完全なインベントリの詳細を収集できるようになりました。

Jamfは、IT管理者がJamf Proから直接、物理および仮想のMacを認証し、リモートコントロールできるようにする新しいリモートアクセス機能を2023年初頭に提供することを発表しました。ハイブリッドワークの世界では、この機能により、ユーザやデバイスが世界のどこにいてもITサポートを提供する能力が大幅に向上します。

教育者と生徒をサポートするための継続的な機能拡張
Jamfは、MATTERイノベーションハブ・プログラムの拡大を発表し、昨年新たに5つのハブをオープンしました。このプログラムは、最先端の太陽電池を搭載したAppleクラスルームを、街中や世界中の恵まれない地域に提供することを目的としています。JamfとMATTERはこれまでに、合計14のMATTERイノベーション・ハブを共同で開設し、5,000人以上の生徒の人生に影響を与えています。

JNUC 2022の詳細および参加登録は、こちらをご覧ください。https://www.jamf.com/events/jamf-nation-user-conference/2022/

Jamfについて
エンタープライズにおけるApple製品管理のスタンダードであるJamfは、ソフトウェアとJamf Nation(Appleに特化した世界最大のIT管理者オンラインコミュニティ)を通じて、人々に愛され続けるAppleエクスペリエンスを企業、学校、行政機関に提供します。
Jamfに関する詳細は、https://www.jamf.com/ja/ をご覧ください。

Jamf Japan ソーシャルメディアアカウント
・Twitter : @JamfJP
・Facebook : https://www.facebook.com/JamfJP/

配信元企業:Jamf Japan 合同会社

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