プラスチックのリサイクルを中心とした環境事業を展開する「株式会社esa」(本社:東京都港区、代表取締役:黒川周子、枝吉宣輝、周品諺 以下「当社」)は、このたび2.6億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。引受先は、国立大学法人京都大学の認定ファンド運営事業者のみやこキャピタル株式会社が運営するファンドです。今回の資金調達により、引受先とのシナジーを活用し、製品化、事業化を加速してまいります。

  • 設立の背景

脱炭素社会・ESG経営の鍵となる「プラスチックリサイクル」。
しかし、国内のプラスチックの約60%は焼却されている現実。

日本国内におけるプラスチックは、品質や技術的な観点から、リサイクルして生まれ変わるのは25%に過ぎず、約60%が焼却されています。そして、熱回収すらできない15%は、埋め立てや他国での処理が当たり前でした。これらの課題を解決しないことには企業のサプライチェーン全体における脱炭素社会・ESG経営の実現は進んでいきません。

本年4月には、プラスチック使用製品の設計からプラスチック使用製品廃棄物の処理まで、プラスチックのライフサイクルに関わるあらゆる主体におけるプラスチックの資源循環の取組を促進するための措置を盛り込んだ「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行されました。

  • esaの取り組み

従来リサイクルが難しかった複合プラスチックですら、その特徴のままペレット化。
マテリアルリサイクルをおこなう方法「esa method」を確立。

当社は、独自技術により、これまでリサイクルが難しかった複合プラスチック素材をペレット化する仕組み【esa methodを確立。これにより、今まで扱えなかった素材をリサイクルできるようになるだけでなく、 途中工程で排出されるCO2を圧倒的に少なくし、コストも抑えることができるようになりました。また、廃棄処理に回っていた素材の回収~再利用を起点に、環境事業に関するコンサルティング・マーケティングサービスの提供や研究開発を通じて、カーボンニュートラル及び循環経済の実現に寄与していきます。

今まで産業の現場で破棄・焼却されてきた多くの複合プラスチック素材を、新たな利用価値をもった再生ペレットとして蘇らせ、思いもしなかった形で私たちの生活に登場させることで、本当の意味でのリサイクルを広げ、世界が目指すべき循環型経済を現実のものとしていきます。さらに、CO2削減と低コストを兼ね備えた私たちの手法を活用いただくことで、企業の更なる発展とESG経営への取り組みに大きく貢献することができると考えています。

  • 引受先のみやこキャピタル株式会社について

みやこキャピタル株式会社は、独立系の民間ベンチャーキャピタルとして、京都大学をはじめとするアカデミア・研究機関の先端的な知的資産を活用する技術開発型のベンチャー企業への投資を行うとともに、テクノロジーの社会実装に繋がる産学連携活動などの成長支援を通じて、次世代の有力産業・イノベーションを創出していきます。
URL:https://miyakocapital.com

代表者    :山口 哲史、岡橋 寛明、菅谷 常三郎
事業内容   :ベンチャーキャピタル・ファンドの運営・管理
        ※国立大学法人京都大学の認定ファンド運営事業者
        http://www.venture.saci.kyoto-u.ac.jp/?page_id=91
設立     :2013年9月

  • みやこキャピタル株式会社 代表取締役 パートナー 岡橋寛明氏コメント

「これまで不可能とされてきた複合プラスチックのマテリアルリサイクルを低コスト・省エネで実現しうるesa社のエンジニアリング技術は、世界規模で待望されているサーキュラエコノミーの創出・発展に貢献するものであり、今後の更なる事業展開に大いに期待しております。京都大学をはじめとする国内外のアカデミアとの実効的な産学連携を通じて、卓越したリサイクル技術を活用した様々な社会課題の解決に向けた取り組みを共に加速させていきたいと考えております。」

  • ツネイシカムテックス株式会社と業務提携締結について
当社は、本年6月22日に、造船・海運関連の事業会社を有する常石グループのひとつで、産業廃棄物処理事業を展開するツネイシカムテックス株式会社(本社:広島県福山市、代表取締役社長:曽我 友成)と業務提携契約を締結しました。
(左より)株式会社esa 代表取締役 周 品諺、黒川 周子、枝吉 宣輝 ツネイシカムテックス株式会社 代表取締役 曽我 友成氏
脱炭素社会・循環型社会の実現に向けた取り組みが加速する中で、限りある資源のリサイクルへの関心が高まっています。当社ではプラスチックを中心とした資源循環の促進を目指しており、本契約締結により従来リサイクルが難しかった複合プラスチックのペレット化に向けた研究を推進し、これまで焼却していたプラスチックのマテリアルリサイクルを実現していく考えです。
また、両社のノウハウやリソースを生かすことで、プラスチック分野の新リサイクルソリューションを展開し、廃棄物処理の新たな選択肢を増やしてまいります。
  • ツネイシカムテックス株式会社について
“無駄なものはなにもない”という考えのもと、廃棄物の無害化処理に加えて、有用なリサイクル品の開発によって再資源化(リサイクル)を積極的に推進し、循環型社会の実現を目指しています。経済発展が加速するアジアへも積極的に事業展開し、地域社会のごみ処理問題の解決に向け、“埋め立てゼロ”達成と廃棄物の完全リサイクル化の実現に挑んでいます。
URL:https://www.kamtecs.co.jp/

代表取締役社長:曽我 友成
事業内容   :産業廃棄物処理、リサイクル
設 立    :1967年5月
従業員    :197名(2022年7月1日時点)
所在地    :広島県福山市
工 場    :福山工場 約18万平方メートル、常石工場 約1万平方メートル
  • 株式会社esa 会社概要
会社名  :株式会社esa
設立年月 :2022年3月1日
住所   :東京都港区高輪3-19-26 SOC高輪ビル8F
資本金  :157,500,000円
代表取締役:黒川 周子、枝吉 宣輝、周 品諺
従業員数 :18名(2022年7月1日時点;派遣、業務委託含む)
事業内容 :一般・産業廃棄物リサイクルコンサルティング、プラスチック廃棄物のリサイクル、プラスチックペレットの加工、販売プラスチック製品の開発、販売
URL   :https://esa-gl.com/

配信元企業:株式会社esa

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