今月6日にTikTokに投稿された動画が、再生回数1400万回を超えて注目を集めている。動画は5歳の息子が初めての幼稚園から帰ってきた瞬間を母親が撮影したもので、笑顔を見せていた男の子からは「楽しかった!」の一言が発せられると誰もが思っていた。しかし予想を裏切る男の子の言葉にネット上は爆笑の渦に包まれたという。『CBS News』などが伝えている。

動画を撮影したのは米ペンシルベニア州アードモア在住のリッキー・ワイズバーグさん(Ricki Weisberg)で、この日は5歳の息子エイブ・ネゲ君(Abe Ndege)が初めて幼稚園へ登園した記念すべき日だった。

初登園から帰ってくる息子の様子を動画に収めようと考えたリッキーさんは、仕事を普段より早く切り上げてカメラを片手にエイブ君が乗った送迎バスが来るのを待っていた。そして園児たちを乗せた黄色いバスが到着し、バスのステップを一段ずつ降りたエイブ君はリッキーさんの胸に飛び込んだ。幼稚園や学校の初日は多くの子が不安を抱えるイベントでもあり、無事に初日を終えたエイブ君にリッキーさんは「よくやったね」と優しく声をかけて抱きしめ返した。

エイブ君は控えめながらも笑顔を見せていたためリッキーさんは「楽しかった!」の一言を期待していたが、エイブ君は「ママ、あのサンドイッチは酷かった」とまさかの第一声を発したのだ。予想外の一言にリッキーさんは絶句してしまうかと思われたが、すぐに「教えてくれてありがとう」と皮肉を込めながら返答した。これを聞いた後もエイブ君は「本当に酷かった」と呟いており、よほどリッキーさんが持たせてくれたサンドイッチが口に合わなかったようだ。

この動画をリッキーさんが自身のTikTokアカウントに投稿すると、これまでに再生回数が1400万回を超えるほどの大反響を呼んだ。コメント欄には「男の子ランチが終わってからずっとこれが言いたくて仕方なかったんだろうな」「これが初めての幼稚園から帰ってきた第一声だなんて面白すぎる」「子どもは正直だからね」などといった声が多数届いた。

実はこの動画、4年前に撮影されたものでリッキーさんは毎年、この動画を学年の始まりにInstagramに投稿していた。しかし今年になって初めてTikTokに投稿すると多くの人の目に留まり、爆発的な人気を集めて一気に拡散された。

ここで気になるのは、エイブ君が“酷い”と表現したサンドイッチの中身だ。リッキーさんは当時、幼稚園は半日だけだったためランチを持たせる必要はないと思い込んでいたが、必要だと分かり慌ててサンドイッチを用意したという。普段よく作っているピーナッツバターサンドイッチアレルギーの観点から持っていくことができず、家にはほとんど材料がなかったので手早くバタージャムサンドイッチを作った。

現在9歳になったエイブ君は「バターの味は知っていたけど、あれはバターの味とは違っていた」と当時の“酷い”サンドイッチの味を振り返った。どうやら冷凍庫から出して使ったバターが、お昼の時間までに腐ってしまったとエイブ君とリッキーさんは考えているようだ。

バタージャムサンドイッチはもう作りませんよ」と笑って話すリッキーさんは、「この動画がどれだけ世界に笑顔を届けられたかを考えると本当に嬉しいです。母親であることは、いつも最高の姿を見せてあげたいと思い大変なものです。私の失敗を世界に発信することで、他の母親たちの気持ちが少しでも楽になったらいいですね」と明かした。

今回大きな反響を得たエイブ君とリッキーさんは、米国における子どもの飢餓問題について知ってもらう良い機会と捉えて専用ホームページを立ち上げた。今後はエイブ君の「酷いサンドイッチ(Terrible sandwich)」やリッキーさんの「教えてくれてありがとう(Thanks for letting me know)」など今や有名になった言葉を使ってグッズを作り、売り上げの50%を寄付すると公表している。寄付先は米国を拠点に活動する非営利団体「フィーディング・アメリカ(Feeding America)」で、同団体は200か所を超えるフードバンクを管理し4600万人以上に食事を提供している。

画像は『The Nonprofit Publicist 2022年9月6日TikTok「Wait for it…」』『Ricki Weisberg | Nonprofit Publicist 2021年8月8日Instagram「Big little kid.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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